ついでにBIOS Setup画面も紹介しておきたい。Mainの表示はD58SOなどと同じ、スタンダードなもの(Photo43)。System Informationも普通に表示される(Photo44)。Main画面では他にHyper-ThreadingのOn/Offと、コアの動作数の変更が可能だ(Photo45)。Performanceタブ(Photo46)では、電圧や倍率が変更できる。ただDP55KGの場合、Maximum Non-Turbo Rationを変更することは出来ても、Turbo Boost TechnologyのRatio Limitの変更が不可能になっている(Photo47)。このため、Core i7-870をi7-860相当で動作させられない(Turbo無効の時は860相当になるが、Turbo有効にするとi7-870として動作してしまう)ため、今回i7-860相当のデータの取得は断念した。

Photo43: メモリスロットの表示が逆順なのはわかりにくい。CPUソケットから遠い方がSlot 0なので注意が必要。

Photo44: このあたりの情報も常識的

Photo45: このあたりもDX58SOと同じ。ちなみにCore i5-750を装着すると(当然であるが)Hyper-ThreadingはDisableのままになった。

Photo46: 個人的にはこの画面に、Non Turbo時の動作周波数も表示してほしかった。

Photo47: Turbo Boost TechnologyのEnable/Disableまではカーソルが移動するのだが、その下の電流/消費電力制限とか、更に1~4コアのリミット設定は一見変更できそうに見えて、そこにカーソルが移動しないという形で変更できないようになっている。これは最新BIOSでも同じであった。

ところで、先に「内部にQPIコントローラがある様に思う」と書いた傍証がこちら(Photo48)。Bus Overrideの設定の中で、QPIの電圧や速度を変更できる(といっても事実上変更できないようなものだが)事になっているからだ。勿論Clarkdaleの世代ではCPUコアとGPUがQPIで接続されることになっているから、QPIの項目自体は必要だが、もしQPIを持っていないのであればこの項目が無効になっていても不思議ではないからだ。

Photo48: 一見ダイアログの位置がおかしいのでPCI Expressの設定に見えるが、これはQPIの設定。もっともこの項目はP55の内部レジスタに設定を掛けるだけで、Lynnfieldだとそのレジスタの設定が無視される、という可能性はあるのだが。ところで4.27GT/sという数値はずいぶん微妙である。Core i7-920/950の4.8GT/secから更にもう一段落とした感じだ。