さて、そのLynnfieldと対になる形で利用されるのがIntel P55 Expressチップセットである。従来だとIntelのチップセットはビジネス向けとコンシューマ向けで分かれたり、あるいは機能の差別化などでいくつかのラインナップが用意されるのが常だったが、"現時点"ではCore i5/i7、あるいは今後登場予定であるClarkdaleベースのCore i3/Core i5向けのチップセットはP55のみということになっている。そのP55であるが、Photo07の様な構造となる。

Photo07: X58に使われるICH10との差で言えば、USBが14ポートに増えた(ICH10は12ポート)程度か。PCIeは一見Gen2相当に見えるが、速度は2.5GT/sのみのサポート。また図には無いが、PCIバスのサポートもあるようで、要するにICH10+Intel FDIといった構造である。

厳密に言えばClarkdaleを接続する際には、Intel FDI(Flexible Display Interface)と呼ばれるリンクも接続され、表示出力部(DVIのDriverと、Analog Display用のRAMDAC)に繋がる形となる。こうした表示出力部も本来はP55に含まれている筈だが、現時点ではまだClarkdaleが無い以上、この表示出力部が使われることがないので、敢えてブロック図からは外しているのかもしれない。