SM4.0はOpenGL 4.0(Mount Evans)でサポート

もちろん、Khronosも全く手をこまねいているわけではなく、SM4.0対応のOpenGLの開発も行っている。

それが開発コードネーム「Mount Evans」だ。ちなみに余談だが、前出のLongs PeakもMount Evansもコロラド州の山岳の名称となっている。

Mount Evansでサポートされる機能のラインナップは、Direct3D10(DirectX 10)そのままという感じだ。

ジオメトリシェーダがサポートされるのはもちろん、シェーダ言語で論理演算をはじめとした整数演算命令の充実化が図られる。これはGPUを汎用ベクトルプロセッサとして活用する「GPGPU」(General Purpose GPU)を視野に入れた拡張といっていいだろう。

テクスチャフォーマットもDirect3D10でサポートされているRGBが各16ビット整数、各32ビット整数のものがサポートされたり、テクスチャアレイ構造にも対応する。

Windows Vista/DirectX 10環境で使えていた新世代機能を全サポートするOpenGLが「Mount Evans」ということになる。

Trevett氏によれば、「バージョン番号について確定したわけではないが、順調にいけばMount EvansはOpenGL 4.0となるだろう。」とのことで、毎年の慣例で行けば2008年夏に発表される可能性が濃厚だ。

「Mount Evans」が新世代OpenGLの本命となる