Google トランジットは、ユーザの操作量を減らすために様々な推測を行ってくれるのも魅力だ。

先ほども上げたように、「皇居」という地名や住所を指定した場合、最寄駅の推測はGoogle トランジットが勝手に行ってくれる。

同名の地名や駅名が複数ある場合、ユーザが望んでいると思われるものを勝手に推測して結果を表示してくれるのも非常にありがたい。

たとえば「中野」という駅は日本に3つ(東京都、群馬県、長野県)あるが、それを出発地点として入力したとする。そして到着地点に「東京」を指定した場合、まず結果として表示されるのは「中野駅(東京)から東京駅」までの間の乗り換え情報だ。つまり、候補が複数ある場合は、距離などの点でユーザが最も利用しそうな乗り換え案内をデフォルトで表示してくれるのだ。もちろん「中野駅(長野)から東京駅」までの路線を表示したい場合もあるだろうが、その場合は一回結果が表示されたあとに選択候補の中から指定することができる。

「中野~東京」を指定した場合、まず「中野(東京)~東京」が表示される

他の路線検索機能をいくつか試してみたが、こうした使い勝手の向上を行っているサービスは見当たらなかった。実際の結果画面を表示する前に、まず「同名の駅が複数あるが、どれを選ぶか」といった画面を表示するサービスがほとんどだ。

Google トランジットに関する他の情報としては以下のようなものがある。

  • Google トランジット モバイル版」が存在する。というよりモバイル版の方が先にリリースされていた
  • Google パーソナライズドホームのガジェットとして利用できる(ただし、本稿執筆現在、パソーナライズドホームのコンテンツ追加画面では公式のガジェットは表示されない。同画面から追加できるGoogle トランジット用ガジェットはユーザーが作成したものになる。公式ガジェットを追加するにはこちらから設定する必要がある)

Google パーソナライズドホームのガジェットとして利用できる

また、今回使ってみて少し不満を持ったのは以下の点だ。

  • はっきりとした駅名が思い出せないときなどのために、ワイルドカードを用いた駅名のあいまい検索ができるとより良いと思われる。住所に対するあいまい検索は現在でも可能だ

Google トランジットは、路線検索サービスとしてはかなりの後発であるが、その分最新のテクノロジーを利用し、既存のサービスとは一線を画すユーザビリティを実現している。

ベータ版ではあるが、その完成度は折り紙つきだ。読者諸兄にもぜひ一度お使いいただきたい。

筆者もこれからはぜひ利用しようと考えているサービスである。