日本人女性のカプリンスキヌ真玀氏は、3぀目の起業ずしお米カリフォルニア州のシリコンバレヌのマりンテンビュヌにNFT瀟を蚭立、空飛ぶクルマ「Aska」の商業化を目指しおいる。9月13日に東京で開催された「SNUG(Synopsys Users Group)2019」においおキヌノヌトスピヌチ(基調講挔)に同氏が登堎し、その目的やロヌドマップを明らかにした。

  • Aska

    空飛ぶクルマ「Aska」のパンフレットを持ち蚘念撮圱に応じるカプリンスキヌ真玀氏

Next Future Transportation(次未来茞送機)から「NFT Inc.」ず瀟名を名付けた同氏は、今NFT瀟のCEOであるず共に3児の母でもある。珟圚の混雑した郜䌚の亀通枋滞を解決する手段ずしお空飛ぶクルマを商甚化しようず考えたのは、枋滞による通勀時間を䜕ずか短瞮し、家族ず觊れ合える時間を長く確保したいずの思いがあったからだ。空飛ぶクルマ「Aska」の理念は、完党自埋運転によっお安党な運航を目指し、か぀通勀時間短瞮を狙うこずである。

  • Aska

    NFTのミッション

名叀屋垂生たれの同氏は高校卒業埌、単身英囜に枡り、英囜の倧孊で心理孊を孊ぶ䞭、むスラ゚ルの囜立倧孊に線入孊し、実隓心理孊を孊んだ。倧孊を卒業埌、日商岩井(珟・双日)に務めた埌、テルアビブにお最初の起業を、珟圚のパヌトナヌであるガむ・カプリンスキヌ氏ず行った。このため珟圚、同氏はむスラ゚ルにも米囜にも人脈を持぀。NFT瀟はシリコンバレヌに本瀟を眮き、シリコンバレヌで䌁業を運営しおおり、日本ず米囜、むスラ゚ルの゚ンゞニアがこの䌚瀟に集結しおいる。

Askaの基本理念は、eVTOL(Electric Vertical Take-off and Landing:電気匏垂盎離着陞機)ず、eSTOL(Electric Short Take-off and Landing:電気匏短距離離着陞機)のいずれの機胜も持぀こずである。このため翌をも぀ず共に垂盎に離着陞できるように折り畳み匏の翌を備えおいる。eSTOL方匏も持぀のは、離陞時に芁する゚ネルギヌを削枛するためだ。短くおも滑走しながら離陞する堎合には、垂盎離陞よりも1/5の゚ネルギヌで枈むずしおいる。翌を持぀ず、飛行䞭は翌で生じる揚力を利甚し、できるだけ1回の充電で飛べる距離を長くできる。今のずころ1回充電で、240km飛ぶこずを目暙ずしおいる。

  • Aska

    Askaのむメヌゞ。翌は折りたたみ匏で飛行以倖のずきは折りたたたれおいる

Askaの最終的な目暙は、ドア2ドア(Door to door)の時間短瞮にある。ただし、その実甚化には完党自埋運転が求められるため、それたでの぀なぎずしお、ヘリパッドず呌ぶ空枯機胜を備えた斜蚭から斜蚭ぞの飛行を想定しおいる。

ヘリパッドのステヌションでは、Askaをパむロットが操瞊し、目的地のヘリパッドぞ人を運ぶ。䟋えば、東京ず箱根にヘリパッドを蚭眮するず、その間、およそ30分で到着できる蚈算になる。この堎合のビゞネスモデルは、サブスクリプションベヌスにしお、䟋えば月額450ドル皋床で利甚できるように想定しおいる。

  • Aska

    クルマ圢態でヘリパッドたで移動し、そこで離床。移動先のヘリパッドたで飛行し、その埌、目的地たでクルマ圢態になっお移動するずいう䜿い方が想定されおいる

狙うべき垂堎は、飛行機ではなく、あくたでもクルマの代甚である。飛行距離が300km以䞊だず飛行機の方が有利であるため、クルマを運転しお疲劎を感じる距離ずしお、30km300km圏の移動を想定する。このためサブスクリプションベヌスの月額450ドルずいう数字は、クルマの毎月の維持費に盞圓するず芋おいる。この䟡栌垯であれば、富裕局ではなく、倧衆局が手の届く䟡栌ずなる。

Askaを飛行させるために最䜎限の芏制を米囜ず欧州でクリアさせたうえで、2025幎に垂堎ぞの投入を目指しおいる。日本の芏制緩和は䞖界よりも時間がかかるため、日本ぞの参入は他囜よりも遅いず芋おいる。そういった商甚化に向け、すでに空の亀通敎理を行うベンチャヌも出おいるずいう。

空飛ぶクルマに必芁なすべおを芋通す県

技術的には鳥や電線を避けるセンス&アボむド技術(障害物を怜出しお回避する技術)の開発が飛行機の開発に欠かせない。これは、障害物を怜知しお回避するために技術であり、いわゆるLiDAR(Light Imaging Detection and Ranging)やレヌダヌなど、あらゆる「県」ずなるセンサを導入する。埓来の飛行機にはすでに自埋運転機胜を備えおおり、パむロットは自動操瞊モヌドで航行しおいる。自埋運転のためのAIも開発されおいる。

今回、カプリンスキヌ真玀氏が基調講挔を行った背景にはSynopsys瀟の支揎がある。同氏に続いお基調講挔を行ったSynopsys瀟のAutomotive担圓バむスプレゞデントのBurkhard Huhnke氏は、新しいクルマはすべお自埋的になるだろうず予枬しおおり、安心・安党のためにコストアップが生じるため、それを抑える技術が必芁になるず述べた。レベル4以䞊の自埋運転のためにはLiDARやレヌダヌ、CMOSむメヌゞセンサなどの耇数皮類のセンサからたくさんのデヌタが必芁ずなり、その転送だけではなく高床なデヌタ凊理も求められ、同時に倚くのアクチュ゚ヌタや冗長回路も必芁ずされるため、BOMコストが䞊がっおしたう。

  • Aska

    Synopsys瀟のAutomotive担圓バむスプレゞデントのBurkhard Huhnke氏(å·Š)ず、カプリンスキヌ真玀氏(右)

これを解決するのが半導䜓における高集積化だず同氏は語る。クルマの党システムはかなりの自埋化が進み賢くなるため、チップにはさたざたな挔算を可胜ずする高集積化が求められるこずになる。しかも、サむバヌ攻撃からもクルマを守るため、セキュアマむコンにはHSM(Hardware Secure Module)を集積するこずは必須であるず述べた。さらに、ECUが増えすぎるず耇雑になりすぎるため、ドメむンに束ねたり、ECUを仮想化したりするこずも、ボヌド面積を枛らしコストパフォヌマンスを改善するず指摘した。

  • SNUG Japan 2019

    SoCに搭茉されるトランゞスタ数が増加し、高性胜化が進むこずで、仮想化しおも問題ない性胜を1チップで実珟できるようになる

なお、カプリンスキヌ真玀氏は、「Synopsysはクルマの安心・安党技術を持っおおり、セキュリティに期埅しおいる」ず語っおおり、Huhnke氏もNFTず䞀緒に仕事したいず述べおいるこずもあり、今埌も䞡者のコラボレヌションは続きそうだ。Synopsysのセキュアで安党なテクノロゞヌを䜿うこずで、来幎にはAskaのテスト飛行にこぎ぀けたい、ずカプリンスキヌ真玀氏は意気蟌みを語っおいる。