この半導体ニュースのまとめ

・日星電気が浜松市中央区に国内3拠点目となる三方原事業所を開設
・半導体やライフサイエンス、ロボティクス、分析分野への対応力を強化
・生産能力の増強に加え、開発・評価機能の強化と自動化を推進

日星電気は、静岡県浜松市中央区豊岡町に新たな開発・製造拠点「三方原事業所」を開設し、10月31日に開所式を開催したことを発表した。

同事業所は、同社にとって国内3拠点目となる開発・製造拠点。ライフサイエンスや半導体、ロボティクス、分析分野など、今後さらなる成長が見込まれる市場への対応力を強化する目的で建設された。

  • 日星電気の三方原事業所外観

    日星電気の三方原事業所外観 (出所:日星電気)

敷地面積4万6136m2の開発・製造拠点

三方原事業所の所在地は静岡県浜松市で、敷地面積は4万6136m2、延床面積は2万548m2で、建物は鉄骨造の地上3階建てとなっている。

主な生産品目は、ふっ素樹脂チューブ、ふっ素樹脂ケーブル、高速伝送インタフェースなど。新拠点の開設によって生産能力を増強するほか、開発・評価機能を強化し、生産工程の自動化による生産性向上も進めるとしている。

日星電気は、光ファイバやシリコーンゴム、ふっ素樹脂などの材料技術を活用した電気・電子部品を手掛けてきており、同事業所では、こうした技術を基盤として、半導体やライフサイエンスなどの成長分野に求められる製品の開発・製造体制を拡充する。

半導体など成長分野への対応力を強化

半導体分野では、半導体製造装置や検査装置の高性能化に伴い、装置内部で使用されるケーブルやチューブ、インタフェースなどの部品にも、高い耐熱性、耐薬品性、信頼性が求められるようになっている。

日星電気が三方原事業所で生産するふっ素樹脂チューブやふっ素樹脂ケーブルは、こうした厳しい環境で使用される装置、機器向けの製品となる。高速伝送インタフェースについても、装置の高機能化やデータ処理量の増加に対応する製品として展開が見込まれる。

また、ライフサイエンスや分析分野では、精密な制御や計測を行うための部品に高い品質と安定性が求められる。ロボティクス分野では、機器の動作に追従できる柔軟性や耐久性に加え、装置内部で信号や電力を安定して伝送する性能が必要となる。

同社は生産能力を増強するだけでなく、開発・評価機能を新拠点に持たせることで、成長市場における顧客ニーズへの対応を迅速化し、製品の開発から評価、製造までを一体的に進められる体制の構築を図る。

自動化によって生産性向上を推進

三方原事業所では、生産工程の自動化による生産性向上も進める。

半導体やライフサイエンスなどの分野では、製品の性能だけでなく、安定した品質と供給能力も重要となる。製造工程の自動化を進めることで、生産能力の増強と品質の安定化を図り、拡大する需要への対応力を高める狙いがあるとみられる。

開所式で日星電気 代表取締役社長の桐野英彦氏は、三方原事業所について、同社の持続的な成長を支える重要な拠点と説明している。また、今後の拡大が期待されるライフサイエンス、半導体、ロボティクス分野において、顧客ニーズへ迅速かつ高品質に応えるとともに、新たな価値の創出に取り組む方針も示している。

今後、同社は三方原事業所を活用して顧客への価値提供を高めるとともに、地域社会との共生を図りながら持続的な成長を目指すとしている。