この半導体ニュースのまとめ

・Appleの7~9月期売上高は前年同期比12%増の1145億ドルとなり過去最高を更新
・iPhoneとサービスが過去最高となる一方、日本の売上高は同1.4%減少
・メモリ不足によるMac・iPadの供給制約とコスト上昇が年末商戦の懸念材料に

Appleは11月2日、2026年9月26日に終了した2026会計年度第4四半期(7~9月期)の決算を発表した。それによると売上高は前年同期比12%増の1145億ドル、営業利益は前8.6%増の356億ドル、純利益は12%増の307億ドルとなり、同四半期としての過去最高を更新したという。

また、2026年会計年度通期の売上高は、前年度比15%増の4788億ドルとなった。

  • Appleの2026会計年度第4四半期(7~9月期)

    Appleの2026会計年度第4四半期(7~9月期)の決算概要 (出所:Apple、以下すべて)

地域・国別では日本市場だけ売り上げが減少

同四半期の地域・国別売上高は、米州が同10%増の487億ドル、欧州が同11.5%増の320億ドル、中華圏(中国+台湾)が同21%増の175億ドル、それ以外のアジア・太平洋地域が同15%増の97億ドル、日本が同1.4%減の65億4000万ドルと、日本のみマイナス成長を記録した。なお、これらの数値は現地通貨をドル換算で算出しているため、最近の円高傾向を反映した結果とみられる。

中華圏の成長率は同地域の過去最高値であり、通年でも28%増となった。同社によれば、同地域は出荷台数も過去最高を更新したという。

  • Appleの2026会計年度第4四半期の地域・国別売上高

    Appleの2026会計年度第4四半期の地域・国別売上高

製品別売上高は、iPhoneが同17%増の575億8300万ドルで同四半期の過去最高を更新したほか、サービスが同10%増の315億7300万ドルで四半期としての過去最高を記録した。このほか、Macが同24%増の107億9200万ドル、iPadが同10%減の62億2900万ドル、ウェアラブル、ホーム、アクセサリが同8%減の83億ドルとしている。

メモリ不足でMacとiPadの供給不足が年末まで継続

決算説明会では、iPhone、Mac、iPadで半導体メモリ不足による供給制約があったことが語られ、MacとiPadについては、年末までメモリ不足で供給制約が続くとの見通しを示した。このメモリ価格の高騰については同社も「前例のない状況だ」としており、10~12月期はさらにコストが上昇する見込みだと語っている。

  • Appleの2026会計年度第4四半期の製品カテゴリ別売上高

    Appleの2026会計年度第4四半期の製品カテゴリ別売上高

Appleの新CEOであるジョン・ターナス氏は、これまでで最高の会計年度を締めくくったと決算を総括したが、年末商戦に向けて普及役となるiPhone 18の無印モデルは発表されず、比較的高額のモデルやメモリ調達の影響がある製品群だけでは、成長が鈍るのではないかという市場関係者からの見立てもでている。無印iPhone 18が2027年に出るとされている理由は明らかにされていないが、Samsung Electronics(サムスン)の米国テキサス州オースチン工場との共同開発と関係があるのではないかとの見方が一部にはある。

2027会計年度第1四半期売上高は1500億ドル超えか?}

なお、決算説明会で同社は2027会計年度第1四半期(2026年10~12月期)の売上高について、前年同期比7~10%増と同社史上最高額になるとの見通しを示した。前年同期の売上高1437.56億ドルを踏まえると、約1538億~1581億ドルとなるが、四半期売上高で1500億ドル突破は同社初となる。ただし、粗利益率はメモリ価格の影響から前四半期の47.9%から45〜46%へと低下する見通しを示している。

メモリ価格の高騰と需給ひっ迫を新CEOがどのように対処して成長を目指すのかが注目される。