
AI Portalizeは10月28日、企業向けAIポータル「AI Portalize」の「組織のAI活用レポート」を10月26日に強化したと発表した。従業員ごとのClaudeの実行回数に加え、Claude CodeやClaude Coworkの使われ方、モデルの使い分け、利用が止まっている従業員などを確認できるようになった。全社でClaudeを導入した企業にとっては、利用実態を把握し、アカウントの割り当てやモデルの使い方を見直す材料となる。
アカウント配布後の利用実態を把握
同社によると、Claude CodeやClaude Coworkを全社で使い始めた組織から、アカウントは配ったものの誰がどこまで使っているのか分からない、コストの高いモデルに利用が偏っていないか気になる、といった声が増えているという。チャットで質問するだけの従業員もいれば、Claude Codeに毎日のように作業を任せる従業員もおり、同じ「利用者」でも使い方の幅は大きい。
AI Portalizeではこれまで、Google WorkspaceのGeminiのチャットやGemini Notebookについて、従業員ごとの利用状況を確認できた。今回のアップデートにより、Claudeの活用度も同じレポートで追えるようになった。
Claude Code・Coworkの活用状況をチーム別に可視化
レポートの最上部には、気にしておきたい点を「費用」と「推進」に分けて文章で知らせる「管理者への示唆」を表示する。その下の「利用の広がり」では、直近の週にチャット以外の機能まで使った人数に加え、Claude Code、Cowork、Claude Design、Chrome拡張、Researchをそれぞれ何人が使ったかを確認できる。
管理者への示唆とClaudeの利用状況を表示する「組織のAI活用レポート」
チーム別の利用状況では、在籍人数、実際に使った人数、利用率をチームごとに一覧で示す。チャットだけを使っている従業員と、Claude CodeやCoworkなども使っている従業員を分けて数えるため、利用はしているもののチャットの範囲にとどまっているチームも見分けられる。
チーム別の在籍人数や利用人数、チャット以外の機能の利用状況、利用率を一覧表示
モデルの使い分けをトークン割合とコストの目安で表示
モデル別の利用状況では、上位モデルのFable・Opusと、費用を抑えやすいSonnet・Haikuがそれぞれどれだけ使われているかを、トークン数の割合とコストの目安(高・中・低)で示す。Fable・Opusの利用が多い従業員と、同社が「Sonnet・Haikuをうまく使っている」とする従業員も、それぞれ一覧で確認できる。
モデル別のトークン数の割合とコストの目安を表示。Claude Code・Coworkでの利用内訳も確認できる
同社は、上位モデルを多く使うこと自体の良し悪しは判定しないとしており、使い分けを見直すきっかけや、手本となる利用者を見つける材料として使えるとしている。なお、画面に金額は表示しない。
利用が止まったアカウントの棚卸しにも
継続して使っている従業員、使い始めた従業員、直近2週以上利用が止まっている従業員は、それぞれ一覧で表示される。チャットだけを使っている従業員も分かるため、同社は上位の契約の割り当てを見直す材料にもなるとしている。一度も使っていない従業員は、チームごとの在籍人数と利用人数の差から把握できる。全メンバーの状況は「実行数」「止まっている人」など7つのタブで切り替えて確認できる。
継続利用している人、新たに利用を始めた人、利用が止まっている人を一覧表示
なお、使い始めた従業員や利用が止まっている従業員の一覧を閲覧できるのは、組織の管理者とマネジメント(管理職)の権限を持つユーザに限られる。
AI Portalizeは、組織のAI活用を進めるためのAIポータルで、すぐ使えるAIツールと、その使い方や手順を解説したナレッジをあわせて500以上収録する。社内で作ったAIツールやナレッジも同じ場所で共有でき、誰が何をどれだけ使っているかも把握できる。
同社は今回の機能について、Claude CodeやClaude Coworkを全社で使い始めた組織や、上位モデルの使い方・アカウントの配り方を見直したい組織、GeminiとClaudeを併用し従業員の活用状況を同じ場所で見たい組織に向けたものとしている。アップデートの詳細は同社のお知らせで公開されている。



