
企業で業務用PCを導入する際、「会社が支給するPCを一律に使う」のではなく、従業員が利用する端末を選択できる仕組みが広がっています。その代表的な制度が「CYOD」と「BYOD」です。働き方の多様化やリモートワークの普及を背景に、多くの企業で導入が進んでいます。
企業で業務用のPCを導入する際、「会社が支給するPCを一律に使う」のではなく、従業員が利用する端末を選択できる仕組みが広がっています。その代表的な制度が「CYOD」と「BYOD」です。働き方の多様化やリモートワークの普及を背景に、多くの企業で導入が進んでいます。
CYODとは? 企業が用意した選択肢から使いたい端末を選択する
CYOD(Choose Your Own Device)は、企業があらかじめ指定した複数のデバイスの中から、従業員が自分に合った機種を選択できる制度です。
例えば企業が以下のような選択肢を用意し、従業員が希望する端末を選ぶ仕組みです。
MacBook Air
MacBook Pro
Surface Laptop
ThinkPad
従業員の働き方にあわせて使いやすい端末を配布することで、業務効率化、従業員満足度の向上などにつながります。
端末の所有者は会社であり、セキュリティ設定や管理も企業が行います。そのため、従業員の選択肢を確保しながら、IT管理もしやすい点が特徴です。
CYODのメリット
業務に適したPCを選べる
従業員の満足度が向上する
IT部門が端末管理を行いやすい
セキュリティポリシーを統一しやすい
CYODのデメリット
機種ごとのサポートが必要になる
調達や在庫管理が複雑になることがある
BYODとは? 従業員が所持する端末を業務利用する
BYOD(Bring Your Own Device)は、従業員が個人所有のPCやスマートフォンを業務に利用する制度です。自宅で使用しているMacやWindows PCを、そのまま業務でも利用するケースがこれに該当します。
CYODと同様に、従業員は希望する端末を使用できるうえに、企業側は端末を購入する必要がないため導入コストを抑えられる一方、管理面やセキュリティ面で課題も抱えています。
BYODのメリット
端末購入コストを削減できる
利用者が慣れた環境で作業できる
新しい従業員への端末提供を迅速に行える
BYODのデメリット
情報漏えいのリスクが高まる
企業データと個人データの切り分けが難しい
セキュリティ管理が複雑になる
CYODとBYODの違い
| 項目 | CYOD | BYOD |
|---|---|---|
| 端末の所有者 | 会社 | 個人 |
| 機種選択 | 指定された候補から選択 | 原則自由 |
| セキュリティ管理 | 比較的容易 | 難しい |
| 導入コスト | 中程度 | 比較的低い |
| IT管理負荷 | 小さい | 大きい |
なぜ従業員選択制が注目されているのか
職種によって求められるPC環境は異なります。たとえば、デザイナーや動画編集者はMacを好み、営業職や事務職はより軽量なWindowsノートを選ぶこともあります。
こうしたニーズに対応するため、企業は従業員に一定の選択肢を与えながら、管理やセキュリティも維持できるCYODを採用するケースが増えています。
近年は自由度の高いBYODよりも、管理性と柔軟性のバランスに優れたCYODを導入する企業が増加しています。企業が端末を管理しながら、利用者が自分に合ったPCを選べるCYODは、生産性向上とセキュリティ確保を両立するPC選択制度として注目されています。