PE-BANKは10月29日、情報通信業に従事する会社員を対象とした「IT人材のリスキリング実態調査」の結果を発表した。

生成AIの普及によって現在の仕事に影響があると感じている人は75.0%に上った。一方、業務時間外にIT・デジタル関連の学習やスキルアップに現在取り組んでいる人は38.3%だった。生成AI時代に必要なスキルへの意識と、実際の学習状況などが明らかになった。

生成AIによる仕事への影響を75%が実感、AIへの代替可能性は59%

調査は、全国の22~60歳の情報通信業に従事する会社員300人を対象に実施した。調査期間は10月17日~19日で、インターネットによるアンケートで回答を集めた。

生成AIの普及が現在の仕事や職種に与える影響を尋ねたところ、「非常に大きな影響があると感じる」が33.3%だった。「ある程度影響があると感じる」は41.7%だった。両者を合わせると75.0%に上る。

「あまり影響はないと感じる」は12.3%だった。「ほとんど影響はないと感じる」は12.7%となった。

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自身の仕事が将来的にAIに置き換えられる可能性についても尋ねた。「非常に感じる」は17.7%、「ある程度感じる」は41.3%だった。合わせて59.0%がAIによる代替の可能性を感じている。

一方、「あまり感じない」は23.3%だった。「全く感じない」は9.7%、「わからない」は8.0%となった。

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身につけたいスキルの首位は「生成AI・AIツールの活用」

生成AI時代に備えて身につける必要があると感じるスキルでは、「生成AI・AIツールの活用スキル」が62.0%で最多だった。2位は「課題発見・問題解決力」の28.3%だった。以下、「マネジメント・プロジェクト管理」が27.0%、「コミュニケーション力」が25.0%、「プログラミング・ソフトウェア開発」が24.3%、「企画・提案力」が24.0%で続いた。

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技術領域では、「データ分析・データサイエンス」が22.0%、「サイバーセキュリティ」が19.7%、「クラウド・インフラ」が15.0%だった。AIツールを扱うスキルへの関心がほかの項目を大きく上回る結果となった。

業務時間外に学習している人は38.3%、学習者の84.4%が週3時間未満

一方、業務時間外にIT・デジタル関連の学習やスキルアップへ「現在、取り組んでいる」と回答した割合は38.3%だった。

「過去に取り組んでいたが、現在は取り組んでいない」は21.3%だった。「これまで取り組んだことはない」は40.3%だった。現在取り組んでいない回答を合計すると61.6%となる。

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現在学習している115人に1週間当たりの学習時間を尋ねると、「1時間~3時間未満」が36.5%で最多だった。「30分~1時間未満」が27.0%、「30分未満」が20.9%となった。週3時間未満の回答を合計すると84.4%だった。

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学習分野も生成AIが最多、自己投資「0円」は27%

現在学習している人に学習分野を尋ねたところ、「生成AI・AI活用」が46.1%で最多だった。「プログラミング・ソフトウェア開発」が13.9%、「ITコンサルティング・企画」が11.3%、「クラウド・インフラ」が7.0%と続いた。

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学習やスキルアップに費やす1カ月当たりの自己投資額では、「3,000円~5,000円未満」が20.9%で最も多かった。次いで「5,000円~10,000円未満」が18.3%だった。一方、「0円」も27.0%を占めた。

勤務先から「支援を受けていない」は33.3%

勤務先から受けているリスキリング・スキルアップ支援では、「eラーニング・オンライン講座」が33.7%で最多だった。「社内研修・講座」が23.0%、「資格取得費用の補助」が14.7%で続いた。

生成AI関連では、「生成AI・AIツールの提供」が14.3%だった。「生成AI・AIに関する研修」は10.3%となった。

一方、「特に支援を受けていない」と回答した人は33.3%だった。学習時間を確保するための制度があるとの回答は6.3%にとどまった。

生成AI普及後も42.4%は学習時間「変わらない」

生成AIの普及を受け、以前と比べて業務時間外の学習時間がどのように変化したかも調べた。

「大幅に増えた」は8.3%だった。「やや増えた」は24.3%で、合計32.6%が学習時間の増加を回答した。

一方、「変わらない」は42.4%で最多だった。「やや減った」は3.7%、「大幅に減った」は2.0%だった。また、「もともと業務時間外に学習していない」は19.3%となった。

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今回の調査では、75.0%が生成AIによる現在の仕事への影響を感じていることがわかった。それに対して、生成AIの普及後に学習時間が増えたとの回答は32.6%だった。生成AIによる仕事への影響に対する意識と、学習時間の増加には差がある結果となった。

リスキリングの目的、「生産性」「年収」「専門性」が3割超

今後3年以内にリスキリングやスキルアップを通じて実現したいことでは、「現在の仕事の生産性を高めたい」が32.3%で最多だった。

「年収を上げたい」が32.0%、「現在の仕事でより専門性を高めたい」が31.0%で続いた。「昇進・昇格したい」は11.3%、「新しい職種・仕事に挑戦したい」は10.0%、「転職したい」は9.7%だった。

また、「AIを活用する仕事へキャリアチェンジしたい」は8.0%、「独立・フリーランスとして働きたい」は4.3%だった。

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