レトリバは10月19日、AIエージェントを活用したサイバーセキュリティ運用支援サービスの提供を開始すると発表した。情報収集やリスクの把握、対応の優先順位付け、運用管理などを一貫して支援する仕組みの実現を目指す。

情報収集からリスク評価、対応状況の管理まで支援

今回発表されたサービスでは、情報処理推進機構(IPA)などの公的機関が示すセキュリティ対策を踏まえ、企業に必要な点検・管理業務を整理する。その上で、AIエージェントによって各業務を横断的に支援する仕組みの実現に取り組む。

具体的には、公的機関やソフトウエアベンダーが公開する脆弱性・サイバー攻撃情報を継続的に収集する。また、社内システムやクラウドサービスの管理情報、ログなどを参照し、セキュリティ上のリスクや確認が必要な事項の把握を支援するという。

収集した情報や点検結果を基に、自社への影響度や緊急度を評価し、対応事項の整理と優先順位付けも支援する。さらに、担当者への通知や関係部門へのエスカレーション、対策の実施状況の記録・管理までを支援対象としている。

  • セキュリティ運用支援

    AIエージェントによるセキュリティ運用支援

AI技術とセキュリティ運用の知見を組み合わせる

レトリバは、自然言語処理を中心としたAI技術の研究開発に10年以上取り組み、情報検索やAIモデル構築、AIエージェント開発など、企業向けAIシステムの構築を支援してきた。AIシステムの安全性評価やセキュリティ対策に関する技術・ノウハウを蓄積するとともに、自社の情報セキュリティ管理体制の構築・運用にも取り組んでいる。

今回のサービスでは、こうしたAI技術とセキュリティ運用の知見を組み合わせ、企業ごとのシステム環境や運用体制に応じたAIエージェントの設計・構築を検討する。

同社は2026年8月に発表したAIセキュリティサービスの本格展開において、「AIエージェントを安全に使う(Security for AI)」と「AIエージェントで企業を守る(AI for Security)」の2領域を掲げている。今回のサービスは後者を具体化するもので、セキュリティ運用の業務負荷軽減と、継続的な対策の実行を支援する位置付けだ。