NTTドコモとKDDIは10月16日、東京都の「希少資源緊急回収プロジェクト(携帯電話回収事業)」に採択されたとそれぞれ発表した。10月23日から都内の対象店舗で、使用済み携帯電話の回収に協力する利用者に向け、データ移行を支援する。

使用済みの携帯電話には、金/銀/銅/レアメタルなど再利用可能な資源が含まれるが、端末に残る写真などのデータの扱いが手放す際の障壁となっている。今回のプロジェクトは、NTTドコモ/KDDIの両社が店頭でのデータ移行支援を行い、家庭などに保管されている端末の回収と再資源化を促す取り組みだ。

ドコモは先着1万件にデータ移行サポートを220円で提供

NTTドコモは10月23日~11月27日の間、都内のドコモショップ約200店舗で、通常1件2,200円の「データ移行サポート」を220円で提供する。「データ移行サポート」サービスを利用し、使用済み端末を「ドコモ ケータイリサイクル」に出すことが条件で、先着1万件が対象。なお、実施期間は受付件数などにより変更する場合があるとのこと。

  • ドコモ ケータイリサイクル ロゴ

    ドコモ ケータイリサイクル

移行対象は電話帳/写真/動画/音楽。移行先はドコモのスマートフォンやiPhone、タブレットなどの対象機種に限られ、フィーチャーフォンやらくらくホン、ドコモが取り扱っていない機種は対象外となる。またLINEなど個別のアプリやその内部のデータも移行サポートの対象に含まれない。

移行先の端末や外部メモリーは利用者が用意する。操作を行うのは原則として利用者自身で、スタッフがそれを支援するのが原則。利用にあたっては書面での同意が必要となる。端末の状態やOS、データの形式などによって、データの一部または全部を移行できない場合があるため、事前のバックアップを行うよう案内している。

回収した端末は分別・解体や破砕、精錬などの工程を経て、金や銀、銅、パラジウム、コバルト、リチウムなどの資源として再利用する。

  • ケータイリサイクルの分解工程

    ケータイリサイクルの分解工程

KDDIは約140店舗で無料支援、移行できるデータは最大2GB

KDDIは10月23日~2027年3月19日の間、都内のau Style/auショップ約140店舗で、使用済み携帯電話から現在利用中の端末へのデータ移行を無料で支援する。移行元の端末をリサイクル回収に出すことが条件で、下取りは対象外となる。ドコモ同様、期間中でも早期に終了する可能性があるという。

移行元はmicroSDカードを挿入でき、電源が入る端末に限られる。現在契約している携帯電話会社にかかわらず利用できるが、移行できるデータの上限は2GB。こちらも端末の状態やアプリの仕様などにより、一部または全部のデータを移行できない場合がある。

  • KDDIによるデータ移行支援と携帯電話リサイクルの取り組み

    KDDIによるデータ移行支援と携帯電話リサイクルの取り組み

またこのプロジェクトの期間内に、充電できなくなった携帯電話を専用機器で充電・再起動する「おもいでケータイ再起動」を一部店舗で巡回開催する。この「おもいでケータイ再起動」は端末に残る写真などを確認するイベントで、写真をプリントアウトできた場合はその場で持参者に渡される。ただしスマートフォンはこのイベントの対象外で、フィーチャーフォンでも機種や保存状態によっては充電・再起動できない場合もある。

「おもいでケータイ再起動」は、GINZA 456で10月23日~2027年3月18日、au Style UENOで10月23日~11月1日に開催されることがすでに決定。このほかの対象店舗や取り組みの詳細は、10月28日に特設サイトで案内する予定だ。