Jストリームは10月13日、同社の連結子会社ビッグエムズワイが海外文献サービスと業務提携契約を締結し、両社で「AIペルソナ医師・コンテンツ活用支援サービス」を同月から提供開始すると発表した。同サービスは、MRの面談記録などを基に対話型AIエージェントを構築し、製薬企業の製品戦略立案や資材制作を支援するというもの。製薬企業のプロダクトマーケティング部門、デジタルマーケティング部門、営業部門を対象とする。
面談記録から医師の関心や懸念を抽出
AIペルソナ医師・コンテンツ活用支援サービスでは、まずCRMに蓄積されたMRの面談記録などの一次情報をAIで構造化し、医師の関心事や懸念、処方の障壁となる要素を抽出する。その情報を基に、製品ごとのターゲット医師像をモデル化した「AIペルソナ医師」を構築する仕組みだ。実在する個人を再現するものではなく、面談記録などから抽出した傾向を組み合わせ、架空の医師像として生成するという。
マーケティング担当者は、このAIペルソナ医師と対話しながら、製品戦略や資材制作に必要な医師の関心や考え方を探り、検証することができる。資材のPDFを読み込ませ、その内容について対話することも可能だ。日々更新される一次情報を基に医師像を生成し、医師のタイプによって異なる、行動変容に必要な情報を踏まえた検証ができるとしている。
両社によると、製薬企業のプロダクトマーケティング部門では、関係部門との連携に時間を要する一方、意思決定に必要な医師への理解を十分に深められていないという。CRMに蓄積された面談記録の大半は非構造化データであり、戦略立案に使える形に整理されていないことが課題となっている。両社は、こうした情報の構造化と活用を支援するため、今回の提携に至った。
支援範囲は、一次情報の整理からAIペルソナ医師の構築、現場での活用・検証まで。資材企画やMRの面談準備に組み込み、活用状況や反応をレポートして戦略に反映する。単発のAI導入支援ではなく、継続的に精度を高める伴走型サービスとして提供する。
1製剤・1プロジェクトのトライアルに対応
サービスは両社が共同で企画・提供し、ビッグエムズワイが窓口を担当する。案件ごとに専任チームを編成し、企画から実装、運用まで支援する体制だ。
ビッグエムズワイは、CRMコンテンツの制作・実装、UI/UXデザイン、複数チャネルのデータ統合・解析を担う。一方、海外文献サービスは、生成AIの応用技術や知見を提供するとともに、製品戦略に基づくコンテンツ企画や、現場で用いる戦術・メッセージの設計を担当する。
1製剤・1プロジェクトを対象としたトライアルから利用でき、価格は個別見積もりとしている。
