インテージとNTTデータビジネスシステムズは10月5日、インテージの「SCI(全国消費者パネル調査)」を活用したAIペルソナによる商品コンセプト評価手法の共同検証を開始すると発表した。生活者の属性情報と実購買データを基にAIペルソナを構成し、複数の商品コンセプトに対する受容性や購入意向を評価することで、商品企画の初期段階における意思決定の効率化と迅速化を目指す。
実購買データを基にAIペルソナを構成
SCIは、全国15歳から79歳までの男女約7万人のモニターで構成される消費者パネル調査である。モニターが日々の購買を継続的に記録しており、商品カテゴリーやブランド、購入頻度などの購買傾向を分析できるという。
今回の検証では、SCIに蓄積された生活者の属性情報と実購買データを基にAIペルソナを構成。複数の商品コンセプトを同一条件で提示し、それぞれの受容性や購入意向を相対的に評価する。
商品コンセプトと対象層を絞り込む手法を検証
検証項目の一つが、商品コンセプトのスクリーニングである。AIペルソナによる評価から相対的に評価の高い案を抽出し、追加の生活者調査や商品開発へ進める候補の絞り込みを支援する。
年齢や性別などの属性情報に加え、特定カテゴリーの購入者、購入頻度の高い層、特定ブランドの購入者など、実購買データに基づいて評価対象となるAIペルソナを設定する。これにより、商品戦略に応じたターゲット別の商品受容性評価が可能かどうかを検証する。
両社は、大規模な生活者調査を実施する前に、有望な商品コンセプトや注目すべきターゲットを把握し、商品企画における意思決定を支援する仕組みの実現を目指すとしている。
AIを活用した商品開発基盤に関する戦略的提携
今回の共同検証は、インテージ、NTTデータ、NTTデータビジネスシステムズが同日発表した、AIを活用した商品開発基盤に関する戦略的提携に基づく取り組みの一環である。
両社は本検証を通じて、実購買データを活用した商品コンセプト評価手法の妥当性と有効性を確認する。その結果を踏まえ、コンセプトのスクリーニングや、実購買行動に基づくターゲット別の商品受容性評価について、顧客向けソリューションとしての展開を検討するという。
将来的には、インテージが保有する各種パネルデータや購買に関する知見と本手法を組み合わせ、商品開発における活用領域を拡大する。これにより、生活者の購買行動に基づく迅速かつ多面的な商品企画と意思決定を支援するとしている。
