Microsoftは9月18日(現地時間)、Experimentalチャネル向けに公開した「Windows 11 Insider Preview Build 26340.9502」において、マウスカーソルを見つけやすくする「Mouse Indicator」機能の改良を行った。今回のアップデートでは、Ctrlキーを押した際にカーソルの周囲に表示される円のアニメーションや操作設定が刷新されている。主な改良点は以下の通り。
- キーを1回押すか2回押すかを選択可能
- クリックまたはEscキーが押されるまで円を表示し続ける設定の追加
- 大きな画面やマルチモニター環境での視認性向上
Windows Latestは、「Windows 11 is getting a better way to find your mouse cursor, and we tried it」において、追加ソフト不要で手軽に利用できる一方、より細かな色や大きさのカスタマイズを行いたい場合には、PowerToysの「Find My Mouse」も引き続き有効な選択肢になると伝えた。
Windows 11のマウス位置表示に選択肢
Mouse Indicatorは、大型モニターや複数のモニターを使う環境で見失ったポインターを探すための機能。従来は有効化した状態でCtrlキーを2回押すと、ポインターの周囲に円が約1秒間現れた。約30年間変更がなく、設定は有効・無効の切り替えに限られていた。
同ビルドでは、円の表示を新しいアニメーションに置き換えたほか、起動方法と表示の継続を選べるようにした。起動方法はCtrlキーを1回押す方式と2回押す方式の2種類で、本稿執筆時点の初期設定は1回押す方式だ。従来の操作に慣れた利用者は、設定から2回押す方式を選択できる。
表示を維持するには、「Keep the indicator on until I click or press Esc」のチェックボックスを有効にする。クリックするかEscキーを押すまで表示が続くため、短時間で消える従来の表示とは使い方が異なる。以前のテスト用ビルドでは継続表示の起動にWin+Ctrl+Shift+Mキーを使っていたが、同ビルドでは、このショートカットを廃止し、通常のCtrlキー操作とチェックボックスによる指定へ変更した。
Windows Latestの試用では、新しいアニメーションの動きは従来より滑らかに見えた。ただし、Windows 11内蔵の画面録画機能は30fpsで記録するため、最初の録画では実際の画面で見た動きを十分に再現できなかった。同メディアは60fpsで録画できる外部ツール「Recordly」に切り替えた。記事は表示の印象と録画条件を説明しており、アニメーション自体のフレームレートの測定値は示していない。カーソルの位置を知らせる基本的な役割は従来と共通だ。
新しいMouse IndicatorとPowerToysとの違い
比較対象のPowerToysには、カーソルを探す機能「Find My Mouse」がある。Windows標準のMouse Indicatorよりも設定項目が多く、起動方法だけでも左Ctrlキーの2回押し、右Ctrlキーの2回押し、マウスを振る操作、独自のショートカットから選べる。起動時にWindowsキーの長押しを必要とする設定も備える。
見た目の調整では、背景色とスポットライトの色、スポットライトの半径、表示開始時のズーム、アニメーションの長さを変更できる。半径の初期値は100ピクセル、アニメーションの長さの初期値は500ミリ秒だ。アプリ名を指定して動作対象から除外する機能や、ゲームモード中の起動を無効にする機能もある。マウスを振って起動する場合は、検出の感度や間隔も調整できる。
細かな表示や起動条件を設定したい利用者には、PowerToysの設定の豊富さが利点となる。Windows標準の機能は、別のユーティリティーをインストールせずにカーソルの位置を確認できる。Windows Latestの筆者は、設定の自由度ではPowerToysを評価しつつ、アニメーションのスタイルは新しいWindows 11標準機能を好むと説明している。
新機能を利用するには、対象ビルドで「設定」から「アクセシビリティ」、「マウスポインターとタッチ」、「Mouse indicator」の順に開き、有効にする。「Activation method」でCtrlキーを1回押すか2回押すかを選び、継続表示が必要なら該当のチェックボックスを有効にする。本稿執筆時点の提供対象はExperimentalチャネルのBuild 26340.9502に限られる。更新後も設定が見えない場合、ViVeToolによる有効化が必要な場合があるという。
