SCOグループ取締役・藤本公浩が語る「口の健康に関する正しい知識を」

産業界では人手不足が叫ばれていますが、歯科業界でも歯科助手や歯科衛生士を中心に人手不足は深刻です。当社は患者と歯科医院のコミュニケーションをデジタル化する経営ソリューションを提供しています。

 2013年にクレジットカード決済サービスを主力に設立された当社は歯や口の健康についてどのくらい考えられているかなど、その人の歯と口の健康への関心・意識の度合いを高めてもらうことがミッションです。

 そもそも歯と口の健康は日本の医療財政にも大きな影響を与えます。特に歯周病は国民のおよそ半分がかかる病気で、歯周病から糖尿病やがんといった生活習慣病へとつながっていくことも指摘されています。少しでも歯周病のリスクを減らすことが健康寿命の延伸につながり、逼迫する国家財政の負担軽減にもつながっていくのです。

 そのためには患者には歯科医院に定期的に通い続けてもらわなければなりません。歯や口の情報など自分の口腔は歯科医師に教えてもらうしかないからです。しかし、歯科医院は冒頭のように、どこも人手不足で多忙を極めています。

 本来であれば、医療人は医療業務に集中しなければなりません。しかしながら、歯科医院のデジタル化は道半ばで、受付・予約対応、カルテ入力、再来院の案内会計・事務作業といった診療以外の業務負担が大きく、紙文化といった属人的な運営が改善されることなく残ったままになっているのが現状です。

 例えば、診療の補助やむし歯や歯周病の予防処置を担う国家資格の歯科衛生士の有効求人倍率は約23倍。歯科衛生士のほとんどは女性で、結婚や子育てで職場を離れる人が多いと見られています。その理由の多くは過酷な職場環境や歯科医とののコミュニケーション不足によるところが多いと言われています。

 したがって、職場における労働生産性を高める必要があります。そこで当社は、間接業務はできるだけデジタルに置き換えることで、歯科医師などとの対話をする時間を確保できるようなサービスを提供しています。

 当社のAIを活用した歯科医院向けオールインワンプラットフォームである「ペイライトX」は診療時間外や診療が混み合う時間帯でも患者からの電話に自動で対応が可能です。また、診療終了と同時に患者のスマートフォンで決済することもできます。さらに、診療内容や患者との会話・来院履歴を自動で生成することもできます。

 医療ではない間接業務をデジタルに代替させることによって、業務時間が約76%削減され(※25年2月~7月の半年間を対象とした25年8月自社調べ)、半年以内に再来院する患者の人数も約1.6倍となっています。また、全国約6.6万件あると言われる歯科医院のうちの約1.9万件が決済サービス「ペイライト キャッシュレス」を導入し、その数は業界トップクラスの数値となっています。

 こういった口腔内の重要性をもっと知ってもらうために当社はスポーツと連携した取り組みを積極的に進めています。サッカーJ1の鹿島アントラーズと2025シーズンからオフィシャルパートナー契約を締結。メディカルチェックにおいてオーラルチェックを導入しています。

 また、世界的なサッカー名門クラブのボルシア・ドルトムントともパートナーシップを締結し、歯の健康とサッカーの強さの相関関係から行動変容につなげる取り組みを進めています。

 口の健康に関する正しい知識を持つ人を、一人でも多く増やしていきます。

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