ボディ制御/セーフティ機能向け28nm車載マイコン

ルネサス エレクトロニクスは3月4日、28nmプロセスを採用したフラッシュメモリ内蔵車載用32ビットマイコン「RH850ファミリ」として、乗用車や二輪のシャシー&セーフティやバッテリマネジメントシステム(BMS)のほか、ライティングやモータ制御などといった幅広いボディ制御用途に向けた「RH850/U2C」を発表した。

  • 「RH850/U2C」

    「RH850/U2C」のパッケージイメージ (出所:ルネサス)

多彩なインタフェースのサポートで柔軟なシステム構築に対応

同製品は、最大8MBのフラッシュメモリと最大320MHz動作のRH850コアを最大4コア(うち2コアがロックステップ対応)を搭載しているほか、Ethernet 10base-T1S、Ethernet TSN(1Gbps/100Mbps)、CAN-XL、I3Cなどといった最新のE/E(電気/電子)アーキテクチャに対応するインタフェースやCAN-FD、LIN、UART、CXPI、I2C、I2S、PSI5などといった旧来からのインタフェースも包括的にサポートすることで、既存ECU(電子制御ユニット)との混在運用や段階的な世代移行を支援することが可能だという。

  • 「RH850/U2C」

    「RH850/U2C」のブロックダイアグラム (出所:ルネサス)

また、従来のRH850ファミリ製品「RH850/P1x」や「RH850/F1x」の置き換え用途にも対応できるとのことで、最新のE/Eアーキテクチャへの対応によるECU刷新など、柔軟なシステム構成と拡張性を提供するともしている。

さらに、機能安全規格ISO26262の最高レベルとなるASIL Dまでサポート可能なほか、サイバーセキュリティ対策として、最新規格であるISO/SAE21434に基づいて設計・開発されており、暗号アルゴリズムは、子コンピュータ時代に備えたPQC(耐量子計算機暗号)や、中国を含む各国と地域の法規制に準拠する規格にも対応。暗号処理専用ハードウェアアクセラレータを搭載したことで、高速処理とCPU負荷の軽減を実現できるとする。

なお、28nmプロセスの採用による低消費電力化に加え、専用のスタンバイモードも備えており、ディープストップ時や間欠動作時の消費電力を低減できるため、電源設計の余裕度を高め、ECUの熱設計負荷の低減を図ることができるようになると同社では説明している。

  • RH850/U2Cはローエンド製品という位置づけ

    RH850/U2x製品としてはハイエンドの「RH850/U2B」、ミッドレンジの「RH850/U2A」が先行して市場投入されており、今回のRH850/U2Cはローエンド製品という位置づけとなる (出所:ルネサス)