Applied Materials(AMAT)が2月12日、2026年度第1四半期(2025年11月〜2026年1月)の決算概要を発表した。それによると売上高は、前年同期比2%減の70億1000万ドル、GAAPベースの純利益は同71%増の20億2600万ドルであったという。
また、用途別売上高比率は、ファウンドリ・ロジック向が62%(前年同期69%)、DRAM向け34%(同27%)、フラッシュメモリ向け4%(同4%)で、DRAM向けが過去最高額を更新したとする。
ちなみに、同四半期に同社は2nmプロセス以降のGAAトランジスタと配線のエネルギー効率を向上させる以下の新しい堆積、エッチング、材料変更システムの3機種を市場投入している。
- Viva:原子レベルの精度でGAAシリコンナノシートを滑らかにし、トランジスタのパフォーマンスを向上させる純粋なラジカル処理
- Sym3 Z Magnum:オングストロームレベルの3Dトレンチプロファイル制御を実現し、シリコンナノシートの均一性とパフォーマンスを向上させるエッチングシステム
- Spectral:現在のタングステントランジスタ接点をモリブデンに置き換える原子層堆積システム
第2四半期の売上高見通しについては前四半期比で8.7%増程度となる76.20±5億ドルと同社ではしているが、この値は市場の予測よりも高い値であり、半導体製造の最大市場である中国向け輸出規制の影響から持ち直しつつあり、特にメモリ関連の需要増による増収期待が背景にあるものと見られる。
EPICセンターの最初のメンバーはSamsung
AMATは2月11日には、シリコンバレーで約50億ドルを投じて2026年中にオープン予定の半導体プロセス技術と製造装置の研究開発(R&D)施設「Equipment and Process Innovation and Commercialization Center(EPICセンター)」の最初のメンバーとしてSamsung Electronicsが参加することを発表している。
同センターでの共同研究開発プログラムは、先端ロジックやメモリなどの次世代プロセスを実現する高度なパターニング、エッチング、成膜プロセスにおける原子レベルのイノベーションを創出し、画期的な技術を初期段階の研究から量産適用に至るまでの時間短縮を目指すものとなっている。
米商務省がSMICへの違法出荷でAMATに制裁金
なお、海外メディアによると米商務省が2月11日、AMATとその韓国子会社AKKがSMICに2021~2022年に56回にわたって総額1億2600万ドルの違法な輸出を行ったことについて、2億5200万ドルの制裁金の支払いで和解した模様である。
この金額は取引額の2倍にあたり、商務省産業安全保障局(BIS)が科した制裁金としては過去2番目の額となる。
対象となったのはイオン注入装置で、AMKに出荷して組み立てた後、必要な輸出許可を申請・取得しないまま中国に出荷していたという。
米商務省は2020年12月に、中国軍と関係があるとみられるとしてSMICを輸出管理上の「エンティティ・リスト」に追加しており、同社向けの製品や技術の輸出を制限している。
