NPU搭載の車載マイコンが登場
STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は2月10日、車載エッジインテリジェンス向けに組み込みAIアクセラレータを集積した車載用マイクロコントローラ(マイコン)「Stellar P3E」を発表した。
次世代のSDV(ソフトウェア定義型自動車)向けに設計された同製品は、主にX-in-1に対する複数の電子制御ユニット(ECU)の多機能統合を簡略化することを可能とすることをターゲットとしている。
CPUにはCortex-R52+、NPUには独自のNeural-ARTを採用
Arm Cortex-R52+コア(動作周波数500MHz)を最大4つ(Split-LockとLock-Stepを組み合わせた構成で4コア/チェッカーコア×2としての利用もしくは3コア/チェッカーコア×3での利用が可能)と、独自NPUであるのNeural-ARTアクセラレータを1チップ上に搭載。マイクロ秒の速さで推論を処理し、従来のマイコンのコアプロセッサと比較して最大30倍の効率を実現することが可能で、これにより予知保全やスマートセンシングなどのリアルタイム機能を支える常時オンかつ低消費電力のAIを実現することができるようになり、幅広いアプリケーションに多くのメリットをもたらすという。
また、内蔵メモリにPCMベースの「xMemory」を採用したことで、従来の内蔵Flashメモリの2倍の密度を実現。車載環境向けに品質信頼性認定も取得済みで、ソフトウェアストレージをダイナミックに拡張できるため、ハードウェアを再設計することなく新機能を取り込み、ソフトウェアを更新することを可能とするともしている。
なお、同製品は2026年第4四半期より量産が開始される予定。同社によると、すでにサンプルについてはアーリーカスタマに提供済みで、さまざまなシステム開発が進められている模様だという。


