2026年の年頭にあたり、onsemi 日本地区セールス担当 バイスプレジデント 兼 オンセミ日本法人 代表取締役社長の林孝浩氏は年頭所感として、以下を発表した。

2025年を振り返って

2025年の幕開けは、世界的な政治リスクや関税政策などにより市場環境は不透明な状況でした。この背景の中、オンセミは、自動車や産業向け、AIデータセンターといった成長領域が全体を牽引し、特に第3四半期には市場予測を大きく上回る業績を達成しました。私たちはこの一年、革新的なパワー半導体やセンシング技術を通じて、お客様の課題解決を支援し、次世代アプリケーションに向けた強固な基盤を着実に構築してきました。

2026年の注力分野

近年進展著しい電動化やAI活用の要望に応えるべく、2026年、オンセミはパワーとセンシングの両分野で、より一層市場とお客様に貢献することを目指します。

まず、パワー半導体においては、エネルギー効率の向上と高性能化を両立する革新的な技術を提供し、電動化の加速やAIデータセンターの進化を支援します。その実現に向けて、オンセミは高効率プラットフォームや次世代材料、AI対応の技術など、次のような取り組みを積極的に展開して参ります

  • Treoプラットフォーム:BCD65nm技術を基盤としたアナログ・ミックスドシグナルの次世代半導体プラットフォーム「Treoプラットフォーム」。低電圧から高電圧まで対応するモジューラーアーキテクチャで、2025年初頭にリリースして以来、多くのお引き合いを頂いており、グローバル全体で約10億ドル規模のプロジェクトを推進している製品です。
  • SiC JFET:AIデータセンター向けの需要増加に対応するため、オンセミでは複数の開発プロジェクトを進行しています。
  • 縦型窒化ガリウム(vGaN)パワー半導体:2025年10月の発表以降、多数のお問い合わせを頂き、サンプル出荷も開始しました。2027年量産化に向け、2026年はお客様からの要望や課題を解決するよう開発を進めていきます。事業成長に向けて大きな期待を寄せている製品です。
  • vCore電源技術:2025年10月にAura Semiconductorから取得した技術を活用し、次世代AIコアやPC向けの開発を進めています。今後さまざまな製品に活用いただけるものとして、非常に競争力を持った技術だと考えています。

そして、センシング分野では、安全性と効率性を高める技術で、自動車や産業分野の進化に貢献します。

  • 超音波センサ:ADAS(先進運転支援システム)において、パークアシストや緊急ブレーキ、死角検知などの機能を支える製品を提供。今後は、AIによるデータ後処理やセンサーフュージョンを組み合わせた第6世代製品を開発し、騒音環境下でも安定した性能を発揮するしきい値レスセンシングシステムの実現を目指します。
  • 誘導型センサ:自動車の電動化やファクトリーオートメーションにおいて、オンセミの誘導センサは磁場干渉に強く、回転センサではアーク秒レベルの精度を実現しているという2つの利点があります。ロボティクスやモーション制御など幅広い分野での活用が期待できます。

日本市場への期待

日本は、オンセミのグローバル戦略において極めて重要な拠点です。2026年は、国内OEMやテクノロジーリーダーとの協業をさらに深化させ、電動化、AI導入、スマートファクトリーのイノベーションを加速させてまいります。オンセミは、単にお客様からの技術要求を満たすだけでなく、サステナビリティと競争力を高めるソリューションを共創し、日本というダイナミックな市場のさらなる発展に貢献してまいります。