AI半導体をけん引役に2025年の半導体市場は7930億ドル規模に成長
市場調査会社のGartnerが2025年の半導体市場規模ならびに半導体企業の売上高ランキングトップ10の速報値を発表した。
それによると2025年の半導体市場は前年比21%増の7930億ドルで、同社のシニアプリンシパルアナリストであるRajeev Rajput氏は、「プロセッサ、HBM、ネットワークコンポーネントを中心とするAI半導体が半導体市場の成長をけん引し続けており、2025年には全体の約1/3を占める規模にまで成長する見込み」だとAI半導体の好調が背景にあることを強調しているほか、「AIインフラに対する支出は2026年に1.3兆ドルを超えると予測されており、AI半導体の存在感はさらに高まる可能性が高い」と2026年もAI半導体が市場のけん引役になるとの見通しを示す。
Gartnerによると、2025年はDRAM市場全体の23%をHBMが占め、その市場規模は300億ドル超とするほか、AIプロセッサの市場規模は2000億ドル超としている。また、AI半導体以上は、2029年までに半導体売上高全体の50%以上を占めるまでに規模を拡大することが予想されるとしている。
AI半導体で圧倒的存在感を示すNVIDIA
半導体企業別の売上高ランキングトップ10を見ると、そのAI半導体分野で圧倒的な存在感を示すNVIDIAがトップで、売上高は前年比63.9%増の1257億300万ドルと、半導体企業として初めて売上高1000億ドルを突破し、2位のSamsung Electronicsとの差を2024年の110億ドルから530億ドルへと拡大したという。
2位のSamsungも売り上げについては前年比10.4%増の725億4400万ドルと成長を果たしているが、メモリ部門が同13%増となった一方で、非メモリ部門が同8%減となったとしている。
3位は同じく韓国勢のSK hynixで同37.2%増の606億4000万ドル。主にAIサーバに対するHBM需要を追い風に急成長を遂げ、順位を2024年の4位から1つ上げることに成功した。
代わって4位となったのは前年3位のIntelで、売上高は同3.9%減の478億8300万ドルとなった。また、5位は前年7位だったMicron Technologyで、売上高は同50.2%増の414億8700万ドル。Samsung、SK hynix同様、AIに向けたHBMなどを追い風に高い成長を果たした。さらに、6位のQualcommも前年5位から1つ順位を下げる結果となったが、売上高は同12.3%増の370億4600万ドルとプラス成長を果たしたほか、前年6位のBroadcomも同23.3%増の342億7900万ドルとプラス成長を果たしたものの、Micronの伸びに届かず7位へと順位を落とす結果となった。
下位を見ると、8位はAMDで売上高は同34.6%増の324億8400万ドル、9位はAppleで同19.9%増の245億9600万ドル、10位はMediaTekで同15.9%増の184億7200万ドルといずれも順位に変動はなかった。
