住友化学が台湾の半導体材料メーカーを買収
住友化学は11月20日、台湾の半導体用プロセスケミカル企業であるAsia Union Electronic Chemical(AUECC)の全株式を取得することで同社と合意したことを発表した。
住友化学は半導体材料メーカーとして、半導体製造の洗浄・乾燥工程での異物除去などに用いられる半導体用プロセスケミカルなどを手掛けてきており、2022年には米国テキサス州における拠点の新設に着手するなど、供給網の整備ならびに生産能力の拡大を進めてきた。
一方のAUECCも半導体用プロセスケミカルの開発・製造・販売を行ってきたメーカーで、台湾の高雄市のほか、米国ネバダ州にも製造拠点を有して、台湾および米国の主要半導体メーカーとの取引を行ってきたという。
台湾での製造拠点を獲得
今回のAUECC買収により、住友化学は台湾初の製造拠点を有することとなるほか、米国でもテキサスに次ぐ第2の製造拠点を取得することとなり、グローバルな供給体制の拡充を図ることができるようになるという。また、AUECCのグローバル販売・調達ネットワーク、幅広い製品ラインアップや供給形態を活用することができるようになるため、半導体メーカーに従来以上の多様なソリューションを提供できるようになるとするほか、住友化学グループとして培ってきた技術の導入をAUECC側にも進めることによる生産効率の向上などのシナジーの最大化も期待できるともしている。
なお、今回の買収は、関係当局の承認など必要な手続きを経て完了される予定で、住友化学では、今回の買収によって、半導体用プロセスケミカル事業のリーディングカンパニーとしての地位を強固にすることで、2030年度に2024年度比約2倍の売上高実現を目指すとしている。