Bleeping Computerは11月4日(米国時間)、「Windows 10 update bug triggers incorrect end-of-support alerts」において、Windows 10の更新プログラムに不具合が存在し、サポート期間中のWindows 10デバイスに対して誤ったサポート終了通知を表示する可能性があると伝えた。
影響を受けたデバイスで設定アプリのWindows Updateページを表示すると、サポート期限に達していることが警告されるという。
不具合は自動的に修復される
この不具合は10月のセキュリティ更新プログラムをインストールしたWindows 10デバイスに影響する。影響を受けるとサポート期間中にもかかわらず、サポートの終了が通知されるという。影響を受けるWindows 10バージョンは次のとおり。
- Windows 10 Enterprise LTSC 2021(サポート期限は2027年1月)
- Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021(延長サポート期限は2032年1月)
- 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)に登録したWindows 10バージョン22H2
Microsoftは影響を受けた場合においてもセキュリティ更新プログラムを受け取ることができると説明し、この不具合は表示上の問題にすぎないと釈明した。また、不具合はクラウド構成アップデートにより自動修復されるため、時間を置くことで表示は解消されるとしている。
ある条件の下では自動修復が機能しない可能性
ただし次の条件のいずれかを満たす場合、自動修復が機能しない可能性がある。Bleeping Computerによると、自動修復の対象とならないデバイスは将来の更新プログラムによる恒久的な対策を待つ必要があるという。
- インターネット接続がない
- グループポリシーを使用してOneSettingsのダウンロードを無効にしている
- ファイアウォール設定で制限されている
- 動的更新をブロックしている
上記の条件に当てはまらず、時間をおいても表示が消えない組織に管理されたデバイスは、「(MSI) KB5066791 251020_20401 既知の問題のロールバック」をインストールし、当該グループポリシーの設定を「無効」に変更することで解決可能とされる。IT管理者向けの展開と構成の詳細については「Use Group Policy to deploy a Known Issue Rollback - Windows Client | Microsoft Learn」から確認することができる。
