PQCの認証を取得したセキュリティコントローラが登場
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、耐量子暗号(PQC)アルゴリズム「ML-KEM」および「ML-DSA」を採用し、コモン クライテリア認定を受けた暗号化ライブラリ搭載の28nmプロセス採用Arm v8-Mベースの32ビットCPUと暗号アクセラレーターを搭載したセキュリティコントローラ「SLC27」を発表した。
10年以上の長期間にわたってセキュリティを確保
同製品は、同社のセキュリティコントローラファミリ「TEGRION」に位置づけられており、Integrity Guard 32セキュリティアーキテクチャをベースとして、さまざまなアプリケーションに対して、標準化されたPQCの実装をサポートし、OEMが耐量子セキュリティを設計に統合できるようにすると同社では説明している。
また、サイドチャネル攻撃やフォールト攻撃に対する優れた保護機能を備えた高性能PQCを実装するためのレジリエントな基盤を提供することが可能なほか、インフィールドアップデートと暗号俊敏性もサポートしているため、OEMはPQC対応のハードウェアをすぐにデプロイし、すでに使用中のデバイスを交換することなく将来の要件に適応することができるようになるともしている。
これにより、例えばIoTデバイスでは、産業用センサやスマートメーター、制御ユニットなどが10~20年にわたって稼働する場合があり、同製品を活用することで、その動作寿命全体にわたって将来の量子攻撃から保護し続けることができるようになるとする。また、通常10年間有効な政府発行の電子パスポートと国民の電子IDカードが同製品を組み込むことで将来に備えることが可能になり、安全なID管理と国境管理システムを維持できるようになるともする。さらに、高額商品やヘルスケア機器、消費財商品向けのセキュアエレメントとブランド保護ソリューションとしても、PQC対応により改ざんおよび偽造への対応を長期にわたって可能にするとしている。
なお、同製品はすでにサンプルならびに大量注文が可能な状況となっているという。