PSOCマイコンがCNSA 2.0のPQC要件に適合
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は8月27日、同社の新たなマイコンファミリ「PSOC Control C3 Performance Line」が、Commercial National Security Algorithm(CNSA)Suite 2.0で概要が規定されたファームウェア保護のための耐量子計算機暗号(PQC)要件に適合することを発表した。
すでに同ファミリは、PSA(Platform Security Architecture)のレベル3にも適合済みで、今回の適合により幅広い産業用アプリケーションのセキュリティニーズを満たし、PQC時代のセキュリティ強化への移行を容易化することができるようになると同社では説明している。
幅広い産業アプリケーションのセキュリティ機能を向上
また、PSOC Control C3ファミリは、モーター制御および電力変換アプリケーションをリアルタイムで制御することが可能なPSOCマイコンシリーズ製品で、データセンター、通信、太陽光発電、電気自動車(EV)充電システムといったアプリケーション向けに高い制御ループ周波数、精度、効率を実現するものだという。
具体的なセキュリティ機能としては、SHA-2ハードウェアアクセラレーションと統合して高い性能を実現する効率的な耐量子計算機暗号FW検証アルゴリズムであるハッシュベースの「Leighton-MicaliSignature(LMS)」のサポートなどがあるとする。同社の開発ツールであるEdge Protect ToolとModusToolboxを通じて、ユーザーはLMSキーのプロビジョンに必要とするあらゆる機能だけでなく、LMSとECCの両方を使用したファームウェアアップデートの署名を検証できるハイブリッド耐量子計算機暗号オプションも活用することができるとする。
なお、耐量子計算機暗号に対応したPSOC Control C3 Performance Lineのサンプルは、2025年後半に供給が開始される予定で、CNSA 2.0適合マイコンファミリでは、セキュアブートおよびファームウェアアップデート検証のためのSHA-512およびLMSファームウェア検証がサポートされるとしている。
また、最大100ピンの複数パッケージオプションを備えた電力変換専用製品「PSC3P8/PSC3P7」ならびにモーター制御専用製品「PSC3M8/PSC3M7」については、2026年の量産開始が予定されているともしている。
