身に付ける端末で必要な情報を迅速に得られることーーアプリが持つ本質的な機能だ。外出先でも手軽に扱える携帯性が学習効果を押し上げる。建設会社の安藤ハザマ(安藤・間)とノーコードアプリ開発プラットフォームを提供するヤプリが共同で開発した現場専用アプリの導入効果が発表された。

  • 安藤ハザマのほぼ全ての現場社員が利用するアプリ「築造」(同社資料より)

安藤ハザマのほぼ全ての現場社員が利用するアプリ「築造」(ダウンロード数約1,700件)は、安全・品質教育に関するコンテンツ動画や社内の安全ルールや災害事例など、安全を確保するための情報を集約。最新情報もプッシュ配信され、情報を工種や分野別に整理し、文字の大きさや見やすいボタンを配置するなど幅広い年代で直感的に扱えるよう工夫されている。

アプリ導入後の現場入場30日以内の技能者の労働災害件数が、1年間で27%減少という成果を出している。建設業界では、労働時間の削減や技術継承も課題として浮上しているが、現場の若手社員やベテラン社員へのヒアリングや全現場へのアンケート調査を行い、ニーズや使いやすさを分析することでアプリ開発へと至っている。

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