Windows Latestは4月16日(現地時間)、「Windows 11 now lets you extract texts (OCR) from your screen without screenshots」において、Windows 11でスクリーンショットを撮らなくても画面上のテキストを抽出できるOCR機能が実装されたと伝えた。
この新機能によって、選択した範囲に表示されているテキストを簡単にクリップボードに取得できるようになる。
Snipping Tool バージョン11.2503.27.0でテスト中
Windows 11は、Snipping Toolや写真アプリにOCR機能を搭載しており、画面に表示されている文章をテキストとしてクリップボードに抽出することができる。ただし、そのためには一度、対象のテキストを含んだ範囲のスクリーンショットを取得する必要がある。
これに対して、最新のSnipping Toolに実装された新しいOCR機能では、スクリーンショットを撮らなくても直接画面のテキストを抽出できるようになったという。Snipping Toolの起動はデフォルトでキーボード ショートカットにひもづけられており、[Shift]+[Alt]+[s] でデスクトップ上部に「キャプチャー バー」が表示される。このキャプチャー バーには、スクリーンショットの取得や、ビデオキャプチャーのボタンが用意されている。ここに新たに「テキスト抽出」ボタンが追加されるという。
「テキスト抽出」をクリックして、対象となる画面範囲を選択すると、OCR機能によっての範囲にあるテキストが選択される。ユーザーは、そのうちの任意のテキストを右クリックして、クリップボードにコピーできる。
認識されたしたテキストをすべてコピーしたり、改行コードを削除してからコピーしたりする機能もある。また、選択したテキストをQRコードとして生成することもでき、スマートフォンからも簡単にアクセスすることが可能だという。
この機能はSnipping Toolのバージョン11.2503.27.0で実装されたとのことだが、現時点ではまだテスト段階であり、すべてのユーザーに展開されているわけではないようだ。Windows Latestによると、今後数週間以内にすべてのユーザーに提供される予定だという。このアップデートによって、画面上のテキストを素早く取得できるようになるため、日常的な作業や情報収集の効率が向上につながるだろう。