Cloudflareは、同社のゼロトラストネットワークアクセスソリューションにエンドツーエンドのポスト量子暗号サポートを拡張することを発表した。

現在、データの通信に伴う暗号化はあらゆる場所で活用されているが、量子コンピュータの実用化により、既存の暗号化方式では対抗できず、保護されていたデータが解読される危険性が指摘されている。そうした量子コンピュータを活用した暗号解読に対抗できるポスト量子暗号(PQC)の活用ニーズが近年、高まりを見せており、米国国立標準技術研究所(NIST)でもPQCの標準化活動を2016年より開始、2024年8月には3つのPQCの標準規格を公開している。

こうしたポスト量子暗号の導入ニーズの高まりに対し、同社は今回、ゼロトラストソリューションに直接保護機能を提供することで、パブリックインターネット上を移動するデータを高度に保護することを可能としたとする。

この取り組みにより、同ソリューションを利用するユーザー企業は、Webブラウザから企業のWebアプリケーションへの通信を安全にルーティングし、量子耐性を備えたエンドツーエンドの安全な接続を即座に得ることができるようになるとしており、すでに同社のセキュアWeb GatewayとクライアントレスAccessネットワーク構成にて、利用可能な状態となっているとするほか、WARPクライアントからトンネルへのネットワーク構成は、2025年半ばまでに利用できる予定とするなど、2025年半ばまでにこのサポートをすべてのIPプロトコルに拡大し、ほとんどの企業アプリケーションとデバイスとの互換性を向上させる予定だとしている。

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