米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は7月5日(米国時間)、「Prepare for a New Cryptographic Standard to Protect Against Future Quantum-Based Threats|CISA」において、アメリカ国立標準技術研究所(NIST: National Institute of Standards and Technology)が「ポスト量子暗号標準(Post-Quantum Cryptographic Standard)」の策定を行うと発表したと伝えた。現在の公開鍵暗号は量子論的な攻撃に脆弱と評価されており、新しいポスト量子暗号標準が現行の公開鍵暗号に代わることになると説明している。

  • Prepare for a New Cryptographic Standard to Protect Against Future Quantum-Based Threats|CISA

    Prepare for a New Cryptographic Standard to Protect Against Future Quantum-Based Threats|CISA

ポスト量子暗号(Post-Quantum Cryptographic)は、「量子耐性暗号(Quantum-Resistant Cryptography)」と呼ばれることもある暗号アルゴリズムまたは方法のこと。暗号解読に適した量子コンピュータ(CRQC: Cryptanalytically Relevant Quantum Computer)および従来のコンピュータのどちらの攻撃に対しても特に弱くないと評価されるものとされている(参考「National Security Memorandum on Promoting United States Leadership in Quantum Computing While Mitigating Risks to Vulnerable Cryptographic Systems | The White House」)。

NISTは商用製品で使用できるポスト量子暗号標準を2024年までは公表しないとしているが、CISAとNISTは組織に対して「Post-Quantum Cryptography | Homeland Security」に従って、ポスト量子暗号標準への移行を向けた準備を進めるよう強く求めている。

CISAとNISTは、次のドキュメントに関しても確認を行うことを強く推奨している。こうした暗号技術はインターネットにおける安全な通信を実現する基盤技術であり、今後の動向が注目される。