ザインエレクトロニクスは3月18日、次々世代通信規格であるPCI Express7.0での将来の活用を念頭に、消費電力の大きい光通信用DSPを不要とする光半導体のコア技術「ZERO EYE SKEW」の開発成功を発表した。
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ZERO EYE SKEW技術を適用して計測した波形特性。アイパターン開口(目が開いているように見える黒い部分)が斜めにズレる現象(Skew発生)が抑えられ、信号品質の高さを維持できていることを示している ※両図とも5-tap FFE (Feed Forward Equalizer)処理後のアイ開口
データセンターにおけるAI光コンピューティングの実現を前に、データサーバのデータ伝送を超低消費電力、低遅延で行えるという光半導体のキー・テクノロジーとなるもの。米サンフランシスコで開催される、世界最大の光通信技術展「2025 Optical Fiber Communications Conference and Exhibition」(OFC、会期:3月30日〜4月3日)に出展し、デモを行う。
ZERO EYE SKEW技術を、光通信光源の中でも高密度化が容易かつ低廉とされる、半導体レーザーの一種である「VCSEL」(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振器型面発光レーザー)を駆動する光半導体 (VCSELドライバ)に適用。PAM4(4値パルス振幅変調)通信で伝送することで、PCI Express6.0では1TB/s(64レーン時)、次々世代通信規格PCI Express7.0では2TB/s(同)という高速性能を、光通信用DSPなしで実現できるとする。
同社では、「将来のAI光コンピューティング分野で検討が進められている、UALinkなどの次世代規格と同水準の超高速通信が可能」とアピール。また、2TB/s通信時の消費電力80%削減、遅延時間90%削減も実現できるとする。
なお同社では、同様のコンセプトの光半導体チップセットを2024年に開発しており、PCIe 7.0対応の次世代光半導体チップセットの開発計画があることも明らかにしていた。今回、その具体的な取り組みを公表したかたちだ。