HOYAは4月4日、3月30日に判明した同社グループ本社ならびに複数の事業部におけるシステム障害について、同日時点で判明している調査と分析の結果を公表した。

3月30日にシステム障害が判明

同社の報告によると、3月30日未明、海外の事業所においてシステム挙動に不信な点あったことから調査したところ、同社グループの国内外の事業所でシステム障害が起きていることを確認したという。

これを受け、同社は障害が起きたサーバの隔離などの対応を直ちに行うとともに関係当局へ報告した。

外部の専門家を交えた調査の結果によると、障害は第三者による当社サーバーへの不正アクセスに起因する可能性が高いとみられるとのこと。

システム障害の影響

システム障害の影響により、現在、複数の製品について、生産工場内のシステムや受注システムが停止している。そのため、在庫出荷等の業務については、マニュアルで対応するなどして、対応しているという。

なお、機密情報や個⼈情報の外部流出の可能性について調査を進めているが、解析には相当の日数を要する見込みとしている。

JINSやZoffは一部レンズの取り扱いを一時停止

メガネチェーンのJINSは3月31日、取引先の一部レンズメーカーにおいてシステム障害が発生した影響で、一部のレンズの取り扱いを停止すると発表。取り扱いを全店で停止するレンズ、都道府県ごとに停止するレンズがある。取り扱いの再開日は現在のところ未定としている。

同様に、メガネチェーンのZoffも4月1日、取引先レンズメーカーにおいてシステム障害が発生した影響で、一部のレンズを全店舗(オンラインストアを含む)で、一時的に取り扱いを停止していると発表。スタンダードタイプの遠近両用レンズは販売を継続しているという。

また、メガネ通販のOWNDAYSは取引先のレンズメーカーでのシステム障害発生により2024年3月31日から特注レンズの納期が遅延していることを受け、納期が3週間程度に遅延していると発表している。