• 化学的特性

化学的特性

セラミックスは、化学的に不活性であるため、他の材料では劣化する用途にも使用することができます。クアーズテックでも、顧客固有の耐食性要求を満たすことを目的としたセラミックスの配合とプロセスの調整を行っています。ファインセラミックスは、鉄鋼材料や樹脂と比べて、優れた耐食性を備えています。さらに、セラミックスは、硬度や耐摩耗性でも、これらの材料に勝るため、腐食性の高い環境でのさまざまな用途に最適です。

アルミナ(酸化アルミニウム、Al2O3)および炭化ケイ素(SiC)セラミックスは、ほぼすべての化学物質に対して耐性があり、他の材料が損傷するような用途に使用されます。セラミックスは、金属のように腐食のために破壊することが稀であり、酸や塩基にも強い抵抗力があります。しかし、特定の厳しい耐食性用要求に対して、他のセラミックスより優れたパフォーマンスを示すセラミックスもあります。

純度

セラミックスの純度は、プラズマエッチング(半導体製造プロセス)や、医療および食品加工用途などの、腐食性が極度に強い環境において重要なものです。耐食性を高めるためのセラミック配合物は、ほぼ完璧な仕上がりになるように設計された粒子構造を持ち、化学的に不活性な特性を最大限に高め、強度もガラスよりも、最大4倍に高めることが可能です。化学蒸着(CVD)を使用することで、99.99955%を超える純度の超高純度セラミックスを製造することができます。

生体適合性

生体適合性は、生物学的/化学的特性として、特定用途における材料の性能を測定し、体組織や食品材料といったような、様々な生物学的な対象と組み合わせた場合の、利点または望ましくない影響を特定します。高純度セラミックスは、一般に、生体不活性であるため、高強度セラミック寛骨臼ライナーや大腿骨頭(股関節コンポーネント)などの埋め込み型デバイスと、非埋め込み型デバイスの両方、および、医療用流体モニタリングシステムのセラミック構成部品などの医療用途に最適です。

耐腐食性

セラミックスは、化学的分解に耐えることができるため、酸や塩基に対する耐薬品性に関しては、性能が長期的に持続される理想的な素材です。耐腐食性は、金属や樹脂などの化学的に可溶な他の材料に対して、セラミックスを試験することによって測定されます。

先進セラミックス材料:耐薬品性

アルミナ | 耐摩耗性および耐薬品性

アルミナ(酸化アルミニウム、Al2O3)は、一般に、有用な特性、優れた価格性能比、そして、ほとんどの産業用途への適合性のため、最も一般的に使用されているファインセラミックスです。通常、純度の高いアルミナでは、耐食性と耐摩耗性が向上します。

ケイ酸塩 | 耐薬品性

ケイ酸塩セラミックスは、天然ケイ酸塩源から開発された多相材料であり、化学実験器具などの技術用途で高いコスト効率性を提供します。磁器はクアーズテックがファインセラミックスとして最も長く供給し続けている製品であり、そうして生み出された化学および科学実験器具は業界標準となっています。中でも釉薬をかけた後の磁器実験器具は腐食に強く、優れた熱特性を示します。

炭化ケイ素 | 耐食性と優れた熱的特性

炭化ケイ素(SiC)は、高温でも、特徴的な高い耐食性、硬度、耐摩耗性、強度を示します。

ジルコニア | 耐食性と優れた機械的耐久性

ジルコニア(酸化ジルコニウム、ZrO2)は、優れた強度と破壊靭性を備えた耐久性のあるセラミックスです。