TwitterのCEOにElon Musk(イーロン・マスク)氏が就任して1年が経過する。共同創業者で2015年から2021年11月までCEOを務めたJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は、マスク氏について快く思っていないようだ。
ドーシー氏は、開発中のソーシャルメディアBlueskyでマスク氏はTwitterにとって最良の管理者と思うか、というあるユーザーの問いに答える形で「ノー」と述べたという。
Blueskyは、ドーシー氏がTwitter CEOを務めていた2019年に発表したAT Protocolを用いる分散型SNSで、現在はプライベートベータとして一部ユーザーが利用している。Twitter対抗と目されている。
Wall Street Journalなどが、Blueskyでのやり取りを4月30日付けで報じたところによると、ドーシー氏は「時期が悪かったと気がついた後に、彼(マスク氏)が正しく行動したとも思わない。(Twitterの)理想的な管理者ではない。取締役会が売却を強行すべきだったとも思わない。すべてがいい方向にいかなかった」と記したという。
「だが、すでに起こってしまった。今われわれができることは、同じことが起こらないようにすること。Jay(BlueskyのCEO、Jay Graber氏)とチーム、nostr(Notes and Other Stuff Transmitted by Relaysの略、通信プロトコル)の開発者達がおり、構築していることを嬉しく思う」とドーシー氏は続けている。
ドーシー氏は2022年にマスク氏がTwitterを取得する際に、Twitterが企業として存続しなければならないとすれば「イーロン(マスク氏)が私が信頼する唯一の解決策」と述べていた。