Meta(旧Facebook)がFacebookとInstagramのNFTの取り組みを終了する模様だ。Reels(リール)のマネタイズやメッセージング、決済サービスのMeta Payなど、他の形でクリエイターをサポートすることにフォーカスするという。

Metaは、2022年5月よりInstagramとFacebookでクリエイター向けNFTサービスを実験的に展開してきた。デジタルコレクティブル機能は100カ国以上で利用できるようになっている。

一方で、Metaは自社暗号通貨「Diem」、デジタルウォレット「Novi」などを終了している。同社の共同創業者兼CEO、Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は2023年を効率の年としており、大規模な人員削減も進めている。

同社でコマースと金融テクノロジー担当責任者を務めるStephane Kasriel氏がツイートで、「プロダクトニュース」として記した。そこで、Kasriel氏は、当面の間はNFTの実験機能の提供を徐々に終了し、クリエイターを別の方法でサポートすることにフォーカスする、としている。

The Vergeがこのツイートついて確認を求めたところ、Metaの広報担当は「企業全体として、フォーカスを強めるために何を優先するかを検討している」とし、今回デジタルコレクティブル(NFT)の実験提供を終わらせることを認めたという。

Kasriel氏は「クリエイターや企業が自分たちのファンと結びついてマネタイズすることは、現在でも我々も優先事項」とし、Reelsのマネタイズやメッセージ、Meta Payの改善などスケールのある形で実現できる分野にフォーカスするとしている。