米Meta(旧Facebook)が対話型AIの取り組みを加速するためのチームを新設した。

同社の共同創業者兼CEOの[Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は、社内でジェネレーティブAIに取り組んでいた複数のチームを1つにして「ジェネレーティブAIに特化したトップレベルの製品グループを新設した」とし、今後はMetaのさまざまな製品にジェネレーティブAIの統合を進めていくという。

長期的には「さまざまな方法で人々を支援するAIペルソナの開発に注力する」としており、「テキスト(WhatsApp、Messengerなどのチャットなど)、画像(Instagramのフィルタや広告フォーマットなど)、動画における体験、およびマルチモーダルな体験を模索する」とのことだ。

Metaの動きを報じたAxiosによると、Metaの新チームは、2020年4月にMetaに加わった元AppleのAhmad Al-Dahle氏が率いているという。Al-Dahle氏はAI/ML(機械学習)とコアテック担当バイスプレジデントとして、Metaで最高製品責任者(CPO)を務めるChris Cox氏にレポートする。

Metaは2月24日、大規模言語モデルの「LLaMA(Large Language Model Meta AI)」をオープンソースとして公開。

ジェネレーティブAIについては「ChatGPT」を開発するOpenAIと提携する米Microsoftが、検索エンジン「Bing」への統合や、Googleが「Bard」を発表するなど、各社が製品への統合を進めている。

なお、米国時間2月27日にザッカーバーグ氏が「さまざまな製品に取り組んでいく」と発表している。