学情は2月2日、「就職人気企業ランキング」に関して、2015年卒から2024年卒の10年分を比較した結果を発表した。

10年前にあたる、2015年卒の「就職人気企業ランキング」では、1位のJTBグループを筆頭に、2位にオリエンタルランド、3位にANA、7位にJAL、8位にJR東日本、9位にH.I.S.が続いており、トップ10に「旅行」「航空」関連の企業が6社入っている。

また、6位に三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)、10位に三井住友銀行と、金融も複数社がランクインしていた。三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)は、2017年卒のランキングまで上位10位に入っていたことから、現在の社会人6年目にあたる世代が就職活動をしていた時期まで、「金融」が高い人気を誇っていたことが判明した。

  • 2015年卒 人気企業ランキング 資料:学情

2016年卒~2019年卒は、ANAが4年連続で首位を獲得しているほか、JALもトップ10に入っており、現在の社会人4年目から7年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていたことが伺える。2015年卒の時と同様にJTBグループや、オリエンタルランドなど、旅行関連も人気を集めていた。

  • 2016年卒~2019年卒 人気企業ランキング 資料:学情

2020年卒~2024年卒は、5年連続で伊藤忠商事が首位を独占。伊藤忠商事をはじめとする総合商社のほか、味の素やアサヒ飲料など、「食品」も高い人気を誇っている。また任天堂は、2021年卒で9位に入って以降、2022年卒6位、2023年卒5位、2024年卒2位と年々順位を上げている。加えて2022年卒のランキング以降、講談社や集英社もトップ10の常連となっていることから、ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが分かる結果になっている。

  • 2020年卒~2024年卒 人気企業ランキング 資料:学情