エレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2022」が2022年12月14日から16日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている。
同展示会の出展社数(社/団体、共同出展者含む)は673(前回は452社/団体)、出展小間数は1677(前回は1358)、出展国/地域数は11(前回は9)となっており、主催者であるSEMIでは、3日間で延べ6万人の来場を見込んでいる。
実際、会場のあちこちを見て回っても、各社の出展ブースともに多くの人でにぎわっている様子がうかがえた。そんなSEMICON Japanでは、製造装置や材料メーカーの出展のほか、いくつかの主催者企画ゾーンが用意されている。その中の1つ、「第5回 SEMI Smart Mobility パビリオン」では、日経BP総合研究所の協力のもと、テスラのModel3に搭載されている主だった基板などの展示が行われている。
具体的には、マルチディスプレイ、ヘッドランプ、熱マネジメントシステム、ボディ系ECU、インバーター、自動運転支援用センサなど。中でもインバーターの基板は、米国の国土の形をしていることが特徴(米国旗もシルク印刷されている)。会場の説明にはないが、STMicroelectronicsのSiCモジュールを採用しており、IGBTとインバーター制御という2種類の回路を1基板に集約しているという(このほかの基板にもSTのロゴが多く見られる)。
このほか、同パビリオンではフォルクスワーゲンのID.3のパワートレーン制御用ECUやフロントカメラ、前方ミリ波レーダー、トヨタ自動車のMIRAIのアドバンストドライブコンピューター、LiDARなども展示されている。