TrendForceによると、2022年第2四半期におけるファブレス半導体メーカーの上位10社の売上高合計は、前年同期比32%増の395.6億ドルとなったという。

けん引したのはデータセンター、ネットワーキング、IoT、およびハイエンド製品関連で、中でもAMDは、合併と買収を通じた相乗効果により、同70%増という非常に高い成長率を達成。BroadcomならびにMediaTekを抜いて3位に浮上した。

  • 2022年第2四半期のファブレス半導体企業売上高ランキングトップ10

    2022年第2四半期のファブレス半導体企業売上高ランキングトップ10 (出所:TrendForce)

トップはQualcommで、売上高は同45%増の93.8億ドル。携帯電話、RFフロントエンド、自動車、IoTの各分野で成長を示した。中でもミドル/ローエンドの携帯電話アプリケーションプロセッサ(AP)の販売は低調であったものの、ハイエンドAPの需要が比較的安定していたという。

2位のNVIDIAは、データセンター向けGPU販売が拡大し、同製品カテゴリの収益シェアが53.5%まで拡大。ゲームアプリケーションビジネスの同13%減という落ち込みを補い、売上高は同21%増の70.9億ドルを達成した。3位のAMDは、XilinxとPensandoを買収し、事業再編を実施。組み込み部門の収益が同2228%増となったほか、データセンター部門も伸びたことから、売上高は同70%増の65.5億ドルとなった。AMDに抜かれ4位に落ちたBroadcomだが、業績自体は堅調で、クラウドサービス、データセンター、およびネットワーキングに対する強い需要にけん引され、売上高は同31%増の64.9億ドルとなった。

同じくAMDに抜かれ5位に落ちたMediaTekも、中国ブランドの携帯電話の販売が伸び悩んだものの、携帯電話全体では成長を維持したほか、スマートエッジ、パワーICの分野でも成長したことから、売上高は同18%増の52.9億ドルとなった。

トップ10のうちマイナス成長を記録したのは2社。1社は主にディスプレイドライバICを手掛けるNovatek。パネルおよびコンシューマ製品の端末需要の減少の影響を受け、売上高は同12%減の10.7億ドルとなった。もう1社は中Will Semiconductorで、半導体設計事業の80%を子会社OmnivisionのCMOSイメージセンサが占め、その44%が携帯電話向けになっているという。中国でのロックダウンと携帯電話市場の低迷の影響を受け、売上高は同16%減の6.9億ドルとなった。同社の在庫は前年同期比で108%もの増加となっており、トップ10の中でもっとも在庫増加率が高い。

なお、TrendForceでは同四半期について、大部分のファブレス半導体メーカーが前年同期比でプラス成長を遂げたものの、全体的な経済の不確実性と家電市場の低迷により、その成長率は鈍化しており、また、在庫レベルが高まっているともしており、2022年後半もサプライチェーン下流の在庫が効果的に減っていくとは思えないことから、各社ともに収益の伸びを維持することは難しくなるものとの見方を示している。