コニカミノルタは8月26日、脳工学に基づいた画像解析を活用して、デザインが人の感性に働きかける影響を定量化できるオンラインサービス「EXplainable感性ソリューション(EX感性ソリューション)」を発表した。同ソリューションは2022年秋に発売する予定だ。

同ソリューションでは、感性脳工学に基づくアルゴリズムを採用した画像解析により、パッケージ、ポスター、カタログ、Webサイトなどのデザインや、商品の陳列などのマーケティング活動に関連したデザインについて、人の感性への働きかけを定量的に測定して、Explainable(説明可能)にすることを目的としたサービスだ。同ソリューションを活用することで、購買活動につながる最適なデザインの追求が可能だという。

具体的には、デザインの色、輝度、形状の特徴量をもとに、デザインにおける注目されやすい箇所をヒートマップの形式で表示することができる。また、抽出した文字について、注目性を数値で表示することも可能だ。これらの機能を利用して、訴求したいポイントや文字を目立たせたりといったデザインの改良を行える。

  • デザイン上の注目されやすい箇所をヒートマップで表示できる

    デザイン上の注目されやすい箇所をヒートマップで表示できる

また、同サービスには配色が与える印象についての数多くのデータを搭載しており、デザインから受ける印象を自動的に分析してレーダーチャートで表示できる。この機能を利用して、ターゲット顧客に届けたい印象や刺さる印象をどの程度与えているか、さらに、コンセプトに合った印象をより強く与えるための配色の修正方法などを知ることができる。競合するデザインと並行して分析すれば、定量的な根拠に基づいて配色をはじめとしたデザインの差別化を検討できる。

  • デザインから受ける印象を自動的に分析してレーダーチャートで表示できる

    デザインから受ける印象を自動的に分析してレーダーチャートで表示できる