半導体需要の軟化が起工式延期の遠因の可能性

Intelが2021年1月にオハイオ州の新工場プロジェクトを発表したとき、2つのファブに200億ドル以上の初期支出を計画し、今後10年間で世界中の8つのファブに1,000億ドルもの総投資を計画していると述べていた。

しかし、米国の証券業界関係者の間からは、「オハイオ州の新工場建設は、政府の補助金がなくても十分可能であるが、工場起工を遅らせるのは、おそらくそこで作られるチップの需要が弱い可能性があることが原因なのではないか。Intelはすでにアリゾナに2つのファブの建設を開始しており、歴史的なインフレと金利の急上昇が米国経済を不況に追いやるなら、しばらくの間、アリゾナ工場だけで十分かもしれない」という見方が広がっており、市場の減速が今後進む可能性を鑑み、工場建設を遅らせている可能性を指摘する声も出ているという。