長距離輸送サービス「物流バス」を展開するセンコーは5月9日、二酸化炭素(CO2)排出削減量・省人化時間を可視化した予約システム(九州⇒関東便)のサービス提供を開始することを発表した。

同社が開始する新サービス「10トン陸送車代行輸送」によりCO2削減量と省人化時間が削減できる。同輸送は九州から関東方面へのトラック輸送で主力の10トン車の代行輸送手段として、大分港から清水港間で20トンシャーシに貨物を積み替えて海上輸送する。陸から海上の輸送に切り替えることでCO2削減量と省人化時間が削減できるという。ウェブで予約できるシステムを導入するとともに、CO2削減量と省人化時間を予約画面で確認できるようにした。

例えば、九州~関東間の片道陸送と海上輸送では約61%のCO2削減(大分港~清水港間相当距離の陸送比)と約20時間の省人化効果が見込めるという。

  • 「物流バス」予約システム登録画面

    「物流バス」予約システム登録画面

同社は今後、九州⇒関西、関東・関西⇒九州、関東⇔関西間などで予約システムのサービスメニューを拡大させ、輸送エリアの拡大と同システムの普及を通じ、次世代の長距離幹線輸送の構築と浸透を進めていく考えだ。

2024年の法改正により、ドライバーの時間外労働時間に上限規制が適用され、現在の長距離輸送方法では目的地への円滑な配送が難しくなる。同社はトラックの長距離走行の削減策として2024年問題への対応を行い、物流業界全体の脱炭素化、省人化の実現を目指す。