SK Hynixが4月26日に発表した2022年第1四半期(1-3月期)の決算概要によると、売上高は前年同期比43%増の12兆1600億ウォン、営業利益は同1116%増の2兆8600億ウォン、純利益は同100%増の1兆9800億ウォンとなったという。
第1四半期は季節的な低迷期ながら、メモリバブルに沸いた2018年第1四半期を上回る12兆ウォン以上の売り上げを達成したとするほか、営業利益も2018年第1四半期を上回り、第1四半期としては過去最高を更新したとする。
背景には、Samsung同様にサーバー観覧の需要の高まりがあるほか、Intelから段階的に買収を進めているNAND事業が、独立企業として2021年12月に設立され(Solidigm、本社はシリコンバレー)、その売り上げが計上されたこともあるという。
また、サプライチェーンの問題を含む継続的な課題の中で、一部のIT製品の消費が年初から減速したものの、収益性の確保を重点を置き、柔軟に顧客の需要に応えることで 予想以上の成果を得ることができたという。
今後もメモリ市場は成長を続けると予想しており、1a-nm DRAM製品(10nmノードの第4世代)と176層4D NAND(周辺回路の上にメモリセルを積層した「Peripheral Under Cell(PUC)」構造を採用した独自の3D NAND)の歩留まりを向上させながら、生産量を増やしているとするとともに、次世代製品の開発も順調に進めているとしている。
Solidigmとの協業製品を発表
なおSK Hynixと子会社Solidigmは、4月に初の協業製品であるデータセンター向けSSD「D5-P5530」シリーズを発表している。
同製品は、SK Hynixの128層3D NANDと、SolidigmのSSDコントローラ、SolidigmのPCI Express Gen4対応ファームウェアを組み合わせ、メモリ容量が異なる3製品(1TB/2TB/4TB)が用意されている。今後もシナジー効果を発揮し、さまざまな協業製品を提供していく計画だという。