LAPRASは3月30日、エンジニア向けキャリアマッチングプラットフォーム「LAPRAS」上のポートフォリオのカスタマイズ機能の提供を発表した。同日には新機能の特徴についての記者説明会が開かれた。

同プラットフォームは、ITエンジニアがWeb上に公開している記事やプログラム、SNSの投稿などの情報をクローリング技術で収集し、ポートフォリオを自動生成するサービスだ。 「従来、収集された情報を基にポートフォリオが自動作成される点が特徴だったが、ユーザーから『自分のポートフォリオを正確、 かつ魅力的に見せたい』という声を多くいただくようになったことから、新機能の開発に着手した」とLAPRAS プロダクトマーケティングマネージャーの長廻悠人氏は説明した。

  • LAPRAS プロダクトマーケティングマネージャー 長廻悠人氏

現状、同サービスのポートフォリオページでは、ユーザーのプロフィールや職歴のほか、これまで作成してきたプログラムや興味のある分野、プログラム言語の習熟度(自己申告)、執筆してきた記事などが一覧できる。

今回、新たにポートフォリオのトップ画面に編集モードが追加されたことで、「自己紹介文」「おすすめのアウトプット」「GitHub表示のカスタマイズ」ができるようになった。

  • 「LAPRAS」のポートフォリオ画面。右上の青い「表示編集」タブから各種カスタマイズを行える

自己紹介文のカスタマイズ支援の一環として、LAPRASは自社のオウンドメディアで「企業の採用担当者が魅力的だと思う自己紹介の書き方」を提供するという。

おすすめのアウトプットの表示においては、ユーザーが企業の人事担当者に訴求したいアウトプットを「Selection」の欄に移動させたり、新規追加することが可能だ。また、古いプロジェクトのプログラムを非表示にすることもできる。

GitHubのリポジトリの表示、非表示も選択可能で、任意のリポジトリを最上部に移動できる。

  • GitHubの表示/非表示のカスタマイズイメージ

4月以降には、参加したイベントの表示/非表示を切り替え機能など、追加機能をリリースしていく予定だという。

なお、カスタマイズ機能のベースとなる、「個人情報の収集元に応じて、ユーザーが情報収集・第三者への提供を制限する技術」について、今回特許を取得したという。

長廻氏は、「本特許技術を活かしながら、Web上の情報を元にユーザーの『どうありたい』『どう見られたい』を可視化し、本人に最善となる選択肢とマッチングできる技術を今後も開発していく」と述べた。