NECファシリティーズは3月14日、生産性向上を目的に色や音で集中力をコントロール可能な「次世代オフィス・リノベーションサービス」を提供開始すると発表した。

同サービスでは、個人執務、共創、来客など業務のイメージや、業務内容から空間に求めるイメージから、オフィスのエリアを分類。色、視覚的デザイン、音が人間の集中力に及ぼす影響に着目し、各エリアでの生産性向上に向けてオフィス空間をコーディネートするもの。

NECソリューションイノベータの東北支社新オフィスに同サービスは先行導入された。その際、色の効果は、心理学的な見地から色による感覚の判断規準とされるWARM-COOL/SOFT-HARDの座標軸上に、形容詞、形容動詞を表現したイメージスケールを活用し、核エリアにはその空間に求められるイメージに合う色を配置したという。

次にイメージスケールの座標に合わせて、柔らかい曲線をモチーフにするか、直線を多用した緊張感をモチーフにするか、最後に静寂から動きを感じさせる雑音までを考慮してフロアの配置を考え、色と組み合わせて集中力に与える効果を意識したとのこと。また、エリアごとに音量のグラデーションを付けることで、エリア移動の際にメリハリを感じさせ、精神面の切り替えを促す。

  • リラックスして気軽に話し合える「コラボワークゾーン」

  • 非日常的な空間「リフレッシュゾーン」。テントを設置しアウトドアを演出している

さらに、重要なエリアの一つとして、従来型のオフィス什器とは異なるしつらえにより、心と頭をリラックス・リフレッシュさせることを意識した空間を作った。

NECソリューションイノベータ東北支社では、新オフィスへ移転して3カ月が経過し、出社する社員にも徐々に変化が見受けられるようになったとのことだ。この成果を弾みに、NECソリューションイノベータは4月以降、全国の拠点へ同様のコンセプトでリノベーションを展開する計画で、NECファシリティーズは今回の実績を生かして支援していく。