キオクシアは、MIPI M-PHY v5.0に対応した組み込み式フラッシュメモリ(UFS:Universal Flash Storage)を開発し、2月25日からサンプル出荷を開始することを2月24日に発表した。
MIPI M-PHY v5.0は、MIPI Allianceが規定する高速シリアル伝送の物理層の標準規格。同製品はUFS製品として、JEDECが規定する組み込み式フラッシュストレージの標準規格にも準拠しているという。
同製品は同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」を搭載し、512GB、256GB、128GBの3つの容量タイプをラインアップ。HS-GEAR5モードでは理論上最大23.2Gbps(2 laneモード設定時では46.4Gbps)のインタフェーススピードまで対応可能で、256GBの製品では、シーケンシャルリードおよびライト性能は同社前世代製品と比べてそれぞれ約90%、約70%向上しているとしている。
また、ランダムリードおよびライト性能は、同社前世代製品と比べてそれぞれ約35%、約60%向上しているという。
同製品はこれらの特徴から、ハイエンド・スマートフォンなどモバイル・アプリケーションに対応可能で、5G対応機器の開発に貢献できるとしている。
なお、2月25日から開始するサンプル出荷は、256GBの製品が対象で、8月以降順次出荷を拡大していく予定だとしている。