AMDは2月14日(米国時間)、FPGA大手のXilinxの全株式を取得し、買収手続きが完了したことを発表した。

2020年10月27日にAMDはXilinxの買収を発表。以降、各国の当局からの承認取得に向けた動きを進め、2022年1月27日に長引いていた中国の公正取引委員会からの承認を取得。これにより、2022年第1四半期中の手続き完了を予測していた。

今回の買収によりAMDはCPU、GPUと言った既存事業にFPGAを追加することとなり、これを受けてAMDの社長兼CEOであるリサ・スー氏は「買収の完了により、製品、顧客、市場を補完するとともに、優れたIPとグローバルクラスの人材を組み合わせ、ハイパフォーマンス・コンピューティングとアダプティブ・コンピューティング分野のリーダー企業になることができます。ザイリンクスが持つFPGA、アダプティブSoC、AIエンジン、ソフトウェアの専門知識により、AMDは業界で最も強力なハイパフォーマンス・コンピューティングとアダプティブ・コンピューティングのソリューション・ポートフォリオが提供できるようになりました。これにより、クラウド、エッジ、インテリジェント・デバイス全体で見込まれる約1350億ドルの市場機会に対して大きなシェアを獲得します」とコメントしている。

なお、これまでXilinxのCEOを務めてきたビクター・ペン氏は、新たに設立されたAdaptive and Embedded Computing Group(AECG)の社長としてAMDに参画し、引き続きFPGAなどの事業運営に携わるとしている。

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    XilinxのFPGAに関する主な歴史