デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティングと米アピアンの日本法人アピアンジャパンは2月8日、BPMS(ビジネス・プロセス・マネジメント・スイート)の導入で協業を開始したと発表した。

BPMSとは分断されている人やデータ、システム、ボット(RPA)・AIなどをワークフロー起点でつないで、ビジネスプロセスの実行や支援、改善を行うプラットフォームのことを指す。

今回の協業においてアピアンは、デジタルプロセスオートメーションプラットフォームにより、ビジネスプロセス、ロボットプロセス、AIを統合管理することで、BPMSを構築するソリューションを提供する。単純な「ループ型のワークフロー」だけでなく、人による制御が必要となる複雑なワークフローの見える化も行い、BPMSに組み込むことで業務オペレーション全体の高度化を支援する。

デロイト トーマツ コンサルティングは、BPMS構築に向けた構想策定やワークフローの定義ならびに整理、システム導入、また導入後のフォローまでを支援する。

企業のBPM(ビジネスプロセス管理)においては、個別の業務効率化を目的にシステムやRPA・AIなどが活用されるが、利用実態としては個別に導入されたためにサイロ化したり、部門間で業務が分断されていたりする。また、部門ごとに非効率なコミュニケーションや複数のシステムを介しての作業などが発生するといった課題が顕在化している。

こうした課題を解決し、「従業員体験の向上」「非効率的な業務からの解放」「プロセスノウハウの蓄積」を図るため、両社は今回の協業に至った。