日立製作所(日立)は10月6日、企業の基幹システムを支えるSAP HANA基盤のアセスメント、設計、クラウド上での環境構築から運用管理までを一括して提供する「SAP HANAクラウドサービス」を、新たに Google Cloud に対応させ、10月6日より販売開始すると発表した。販売価格は個別見積もり。

  • 「SAP HANAクラウドサービス」サービスイメージ

日立グループでは、34カ国、640拠点、4万5000を超えるユーザーが利用する大規模SAPシステムを構築・運用している。また、日立の子会社であるoXya社(オキシア社)では、1000プロジェクトを超えるSAP HANAシステムの導入実績があり、同サービスはグループ全体で培ってきたノウハウをもとに、SAP HANA基盤の構築から運用、問い合わせ対応までを一括して提供する。

日立はこれまで自社のデータセンターを介して同サービスを提供してきたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)加速に伴うパブリッククラウド対応の第一弾として Google Cloud 上でのサービス提供を追加させた。

日立は今後、 Google Cloud のBI(ビジネスインテリジェンス)機能を兼ね備えたデータ分析プラットフォーム「Looker」の提供など、基幹システムのデータを活用するサービスを拡充していく。さらに、順次、アマゾン ウェブ サービスやMicrosoft Azure上でのサービス提供も追加し、パブリッククラウド対応を進めていく方針だ。