京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は8月17日、無人自動配送ロボットによる工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実証実験を、北海道石狩市石狩湾新港地域の公道(車道)において8月16日から開始したことを発表した。

  • 無人自動配送ロボットには、左側面に5個、右側面に15個のロッカーを搭載する。

    無人自動配送ロボットには、左側面に5個、右側面に15個のロッカーを搭載する。

実証実験では、地域内の事業者でシェアリングする1台の無人自動配送ロボットが、地域内の小売店商品や企業間輸送貨物などを集荷し、効率的なルートを選択・走行し、配送する。ロボットへの荷物の預け入れ、荷物の受け取り、ロッカーの開閉などはスマートフォンで管理するという。

広域にわたる工業団地での共同利用・効率的な配送を想定し、従来よりも大型・高速なロボットに複数サイズのロッカー20個を搭載して車道を走行するという。無人の自動配送ロボットが車道を自動走行する試験は国内初とのことだ。

実証実験の期間は、8月16日~9月中旬。走行予定エリアは、北海道石狩市石狩湾新港地域の一般車が走行する車道。走行エリアの外周は3km、走行ルートの総長は5km。ロボットは無人での自動走行だが、石狩湾新港地域内の事務所から走行状態を常時監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行するという。

なお、この実証は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」で採択された、北海道石狩市における「工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現」の取り組みとして実施するものだ。

 

「無人自動配送ロボットの走行試験」紹介動画