ベトナムで医療DX事業を展開するメドリングは8月6日、自社スマートクリニック運営を通じて開発していたクラウド型診療支援システム「MEDi」のベータ版の完成と、先行リリースを本年9月1日より開始することを発表した。

先行利用希望のあったベトナムの医療施設36施設と自社クリニック1施設の37施設に順次導入が開始され、2021年中に本格リリースの予定だ。2025年までに東南アジアで4,000施設への導入を目指す。

メドリングは、2020年12月に遠隔診療を活用したスマートクリニック「METiCハドン院」をオープンさせた医療スタートアップだ。同クリニックの運営を通じてMEDiを開発してきたが、ベトナムで2028年までに全医療機関に電子カルテの導入が義務付けられたことを受けて、外部の医療施設へのMEDiの提供を決めた。

  • MEDiを操作する同社医師

MEDiは、クリニック運営に必要な機能を提供するプラットフォームを目指しており、ベータ版では、職種ごとのアクセス管理や院外からのアクセスなどが行え、受付画面・主治医画面・画像診断医画面などが実装された「電子カルテ機能」が利用できる。

  • MEDiの電子カルテ画面

今後は、診療予約受付機能、Web問診機能、遠隔診療支援機能、診療支援AI機能、経営分析機能を順次リリースしていく。